インフレが止まらないYouTuberの福袋開封 700万円の福袋は果たして元が取れるのか
お正月の定番商品・福袋。デパートや家電量販店、雑貨屋、おもちゃ屋などの店頭で売られていると、購入に至らないまでも、何が入っているのか中身が気になるものだ。そんな疑問に応えるYouTuberたちの福袋開封動画が人気を集めている。
手の届きやすいお手頃価格の福袋を取り扱っているのが2人組YouTuber・水溜りボンドだ。1月4日に公開した動画では、カルディ、アディダス、無印良品、キャスパージョン、スターバックス、ジェラートピケ、ヴィレッジヴァンガードと、計7種類の福袋を開封した。見ている人が今からでも買いに行きたくなるような身近な福袋をフィーチャーしているあたり、親しみやすさをウリにしている彼ららしい。
その一方で、一般視聴者ではなかなか手が出ないような高額な福袋を紹介する動画も多い。ゲーム実況系のYouTubeチャンネル「コアラ's GAME SHOW」では、レトロゲームショップの「スーパーポテト」で発売されている100万円福袋を開封。福袋の中からは、市場推定価格35万円のスーパーファミコンソフト「レンダリングレンジャー」をはじめ、お宝レトロゲームが次々と出てきた。
こういったコレクターズアイテム系の福袋は値段が張る。とりわけ、1枚数百万円で取引されることも珍しくない人気トレーディングカードゲームの福袋の価格は天井知らずだ。
YouTubeチャンネル「はんじょうのカードショップ」では、1月2日に50万円、3日に50万円、5日には100万円もするポケモンカードの福袋を開封する動画を公開した。何が入っているかわからない商品に合計200万円を費やすところに、コレクターおよびYouTuberとしての凄みを感じずにはいられない。
ポケモンカードの福袋でいうと、ゲーム実況者・レトルトの動画はもっと強烈。1月5日公開の動画で、250万円のポケモンカード福袋を購入したと報告したのだ。気になる中身だが、市場価格推定160万円相当の「かいりきリザードン」をはじめお宝カードが多数封入されていた。すべてのカードの合計は406万8000円。あくまでも市場推定価格ではあるものの、購入価格より150万円以上高いことを考えると、無理をしてでも買う価値があったようだ。
極めつけは、遊戯王関連の動画が人気のYouTuber・みさわの福袋動画だ。みさわは一昨年に400万円の福袋、昨年に500万円の福袋を購入しているのだが、今年1月1日に公開した動画では、なんと700万円の福袋を開封していた。高級外車一台分の福袋の中には、市場推定価格250万円の「ブルーアイズホワイトドラゴン」を筆頭に、コレクター垂涎のレアカードが多数。それらの合計価格は918万円となり、無事に元手以上のお宝を手に入れていた。
留まることを知らないYouTuberの福袋のインフレ。2023年にはいったい、どんな高額福袋が登場し、中からどんな希少品・珍品が飛び出すのか。来年以降も注目したい。