『アメトーーク!』でのコンビ解散から焼肉店の騒動まで……激動の1年となった宮迫博之、2022年に“奇跡”は起きるか
宮迫博之にとって激動の一年が終わろうとしている。
昨年2020年はYouTubeチャンネル開設、一昨年2019年は闇営業騒動と、過去二年間も宮迫にとって人生の転機と言える年だった。その二年間に勝るとも劣らないほど、2021年も非常に密度の濃い年となった。
最大のトピックといえば、やはり雨上がり決死隊の解散をおいてほかにない。8月17日にABEMA・YouTubeで配信された『アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会』をもって、32年の歴史に幕を閉じた同コンビ。そもそも宮迫はYouTube活動開始当初から、「相方の横に戻りたい」「『アメトーーク!』に戻りたい」と事あるごとに発言していた。冠番組である『アメトーーク!』への復帰と、それによって同時に達成される雨上がりとしてのコンビ活動再開が、YouTube活動における大きなモチベーションとなっていたのだ。
その目標が皮肉なことに「解散報告会」によって叶い、夢は一夜限りの幻となって消えたわけだから、宮迫の失望は計り知れない。8月19日に投稿された「昨日のアメトーーク!を終えて、お伝えしたいことがあります」と題した動画で「2年ぶりにあの場所に帰ってみて、本当に最高の場所なんだっていうことに気付かされました」と語る憔悴しきった表情に、ショックの大きさが滲み出た。
帰る場所を失った宮迫は、YouTubeでの活動に邁進する。特にYouTuber・ヒカルとともに進めていた焼肉屋開業プロジェクトに熱を入れた。今年2月11日公開されたドッキリ動画を発端に始動した同プロジェクト。仕掛け人の宮迫が「焼肉屋の開業資金として1億円を貸してほしい」と借用を申し出たところ、ターゲットのヒカルはあっさりと了承。ドッキリのはずが、本当に焼肉店を共同で立ち上げる運びとなった。
しかし、オープン直前の試食会をきっかけに、牛肉の品質をはじめとした問題点が次々と浮き彫りになり、開業は無期限延期状態に。試食会時に「めっちゃまずい」「これ粗悪店ですよ」などと酷評していたヒカルは、事業からの撤退を表明し、残された宮迫は自身のYouTube撮影クルーとともに開業の可能性を模索した。現在は新たな支援者を味方につけ、オープン日を2022年3月1日と定めて着々と準備を進めている。
宮迫は2021年元日に投稿した動画で、今年の抱負を「奇跡を抱きしめる」と毛筆でしたためた。その際、「奇跡を抱きし“ぬ”る」とミスをしてしまったのだが、艱難辛苦続きの一年がこの書き損じから始まったと思うと、何か因果を考えずにはいられない。2022年、宮迫の焼肉屋「牛宮城」が無事オープンし繁盛店になるという、今年起きなかった“奇跡”は起きるのだろうか。