『今日好き。花梨編』最終話ーーまやと、ゆなに運命の告白……ではなく“提案”?

『今日好き。花梨編』最終話

“花束のかわりにメロディーを”。あさとが最後のアピールに!

 気になる男子を1名しか誘えない、女子からの“最後のアピールタイム”。もえ(佐藤萌)が指名したのは、れん(岡田蓮)。前回から彼とあさと(小野朝郷)のどちらを誘うのかが注目されていたが、2ショットの最中、噂のあさとが男子側からのアピールというルール違反ながらも、ギターケースを背負って登場する。

 すると、取り出したのはお決まりのギター……ではなく、大きな花束。これまでの自分が“ギターキャラ”に頼っていたため、別のアプローチで正々堂々と向き合いたかったという。これでまた、もえを起点とする戦況が読めなくなった。

『今日好き。花梨編』 最終話

 と思われたが、現実は残酷だ。もえの告白に登場したあさとは先ほどの花束でのサプライズや「いつも明るく話してくれるところとか、笑顔がかわいいところが全部大好きになりました」という精一杯の告白をするも、もえが待ち望んでいたのは告白に現れなかったれん。結果はカップル不成立に終わる。

 ただ、もえの優しくも申し訳なさそうな表情からは、あさとにも最後まで可能性があったことを読み取れたほか、彼自身もこの後、今回の反省点をしっかりと分析していたあたり、恋愛力のポテンシャルは高いのだろう。最終話に登場しなかったらん(八瀬尾蘭)やかれん(崎代夏怜)とともに、来年以降の旅の継続を期待したい。

れんが本当に好きだった女子は?

 気になるれんが告白した女子。それは、この旅でお世辞にも見せ場が多かったとは言い難い、みみ(黒沢実未)。「第一印象からずっと変わらなくて、かわいくて、よく笑うみみちゃんが好きです」という告白の言葉に、彼の決意の答えがあった。思えば、2日目にもえと半日デートを終えたタイミングにも関わらず、その後にみみとの2ショットで、彼女をイメージして作ったというアクセサリーをプレゼントしていたことを考えるとれんがみみに告白する予兆はありえないことではなかった。しかし『今日好き』の恋、読めない。

『今日好き。花梨編』 最終話

 だが、忘れてはいけない懸念点がひとつ。みみは先ほど最後のアピールタイムで、れんを指名していない。「私の結論は、まやと(中里真哉斗)くんでした」というこの後の言葉が示した通り、こちらもカップル不成立。れんの決断よりも早く、意中の相手を一人に絞っていたみみ。彼女に舞い降りた未来は、本当に望んだものではなかった。

 また、れんがもえに告白をしなかったのは、半日デートをした上で「(自身のキモチに)大きな変化がなくて」という理由にあった。最近の『今日好き』の傾向として、第一印象で気になった相手=告白したい/されたい相手に直結しがちなところが気になってはいたが、実際問題として、他のメンバー全員と話しているうちに、最初から最後まで一途なライバルは、気になる相手とより関係性を深めている可能性があるのだ。そうした一種の“単勝を引き当てる”ような嗅覚も、この番組には必要になってきているのだろうか。いずれにせよ、れん×もえは悲しいすれ違いだった。

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