『未来日記』1~3話ーーラストは“永遠の別れ” 20年ぶり復活の恋愛番組は何を描く?

『未来日記』1~3話

 第1〜3話では、沖縄在住の仲宗根真愛と北海道出身で東京在住の若松拓斗の恋模様が描かれる。未来日記をもとに、決められた“未来”を歩みながらも2人の間には徐々に特別な感情が芽生えているように感じた。

未来日記 場面写真

 特に印象的なのは、未来日記には試練となるようなシチュエーションがたびたび記されており、まだ出会ったばかりの2人が力を合わせ全力で乗り越えていく姿だ。ひまわり畑まで2キロ以上もある道のりを、動かなくなった車を押しながら進むシーンでは、大量に汗をかきながらもひたむきに頑張る拓斗と、それを素直に応援して元気づける真愛の姿がキラキラと輝く。全くの“初めまして”だった2人が数日の間に絆や信頼を積み上げていく姿には、観ている側も温かい心で声援を送りたくなってしまう。

 加えて『未来日記』は、リアルな日常生活が垣間見える部分もおもしろさのひとつ。自宅に突撃して日記を渡す場面では、2人の普段過ごしている素の姿を観ることができ、デートの様子もかなり自然体だ。

未来日記 場面写真

 横浜、北海道でのデート中に見られる各地のおだやかな風景もまた魅力だろう。未来日記からの試練が差し挟まれるため、決してスマートなデートばかりとはいかないのだが、真愛と拓斗が少しずつ信頼しあっていく温度感がじんわりと伝わってくる。なかには真愛が手を繋ぎたくてもなかなか前に踏み出せない初々しいシーンも。ハニカミながらチラチラと相手を見る真愛を見ていると、付き合う前の恋心がどれほどに愛しく尊いものであったかを思い出す。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる