筆を使ってiPadに絵が描ける? 特殊なペンタブを海外のアート系YouTuberが開発
アート系YouTuberのリチャード・グリーン氏が、本物の筆や布などを使ってデジタルアートが制作できるペンタブとソフトを開発した。
グリーン氏が手がける「Light Strokes」は、iPadなどのデバイスにつなぐことで、物理的な物のテクスチャーをデジタルソフトに反映できるペンタブだ。筆やスポンジ、布、指、手など、ほとんどどんなものにも反応するという。YouTubeに投稿されたデモ動画では、布で岩を、小筆で草木を描いた風景画を制作する様子が紹介されている。
また刷毛を使って流れゆく雲を描写するなど、アイデア次第でさまざまな表現ができそうだ。
同氏は米DIYプラットフォームの『Instructables』にて、「Light Strokes」の仕組みと、作り方を紹介している。ブラシや布に反応するのは、光学効果によるものだといい、これは水の入ったコップ側面に指をあてたとき、光の影響で見え方が変わるといった現象だという。
「Light Strokes」ではコップの水の代わりに、何千もの小さな面の集合体で構成されるフレネル膜プリズムを使用することで、全反射を起している。タブレットは、そのプリズムの表面にブラシや布が光学的に接触している部分に反応し、描画するシステムのようだ。
3Dプリンターにゴム製ブレイアーローラー、UVランプなどを用意すれば、このデバイスを自宅でDIYすることも可能だという。グリーン氏の『Instructables』にて制作の工程が公開されているので、興味のある方は見てみてほしい。
(画像=Richard Greene氏のYouTubeより)
〈Source〉
https://www.youtube.com/watch?v=S-s2kmsSa9w&t=14s
https://www.instructables.com/Digital-Painting-With-Real-Brushes-Light-Strokes-f/