BTSや『イカゲーム』など東アジア発文化の需要高まる 越境EC・イーベイによる2021年総括

越境EC・イーベイによる2021年総括

 オンライン・マーケットプレイス「eBay(イーベイ)」の日本法人、イーベイ・ジャパンによる2021年総括と2022年事業方針に関する記者説明会が12月8日が開催された。

 世界最大規模のオンライン・マーケットプレイスである「eBay」への出店を通じ、日本セラーの「越境EC」を支援しているイーベイ・ジャパン。代表取締役社長・岡田雅之氏による説明会では越境EC支援事業についてを中心に話題が展開した。

 なお、2021年第3四半期の動向については以下の記事に詳しい。
https://realsound.jp/tech/2021/11/post-903939.html

トレーディングカードが好調。取引額はブランドバッグや腕時計などが上昇する

 イーベイ・ジャパンの売上前年比は2021年第3四半期までで43%の伸長と好調をキープ。

 特にトレーディングカードは世界中で盛り上がりを見せており、「eBay」でも4期連続の前年比3桁成長で伸び率もトップに位置した。出品数も過去最高レベルまできているという。

 トレーディングカードで言えば国内でもポケモンカードが転売目的で入手困難になり話題になった。一方現在では「ハイクラスパック」と呼ばれるレアカードが封入されたシリーズの発売で受給には安定も見られる。イーベイ・ジャパンではポケモンカードや遊戯王などでお年玉需要向けに展開される新シリーズにも注目しているというが、より重要視しているのは1999年版のスターターセットやリザードンの初版といったビンテージ品であると岡田氏は語る。

 また、今夏から導入された新たな決済管理システムにより、取引額ランキングには変動が見られた。100万円以上の取引が可能になった影響を受け、ブランドバッグや腕時計の取引額が上昇した。これによる意外な結果として、「小規模セラーによる意欲的な出品が増えた」と岡田氏は驚きを交えて語ってくれた。全体としてはメンズファッションの盛り上がりが見られ、バッグや革小物、スニーカーが堅調に推移しているという。特に先日亡くなったヴァージル・アブロー氏の担当したルイ・ヴィトンのハイカットスニーカーが143万円で取引されるなど、マニア向けの商品の売れ行きが目立つ。

配達方法の変化が市場に影響を与える

 今後の予測として、半導体需要やサプライチェーンの乱れが長期化するのであれば、物資不足と合わせてeBay上でもオートパーツや部品、特に一点物の需要が高まりそうだとしている。米国責任者によればDIY需要の高まりにより「モノが見つからなければeBayに行く」というのがアメリカでの常識になりつつあるという。また岡田氏は、「希望的観測」と前置きした上で、郵便の小型向けサービスが復活すると比較的安価な商品の動きも活発になるだろうと予測を語ってくれた。

 既に始まっているクリスマス商戦に影響を与えそうな点で、特に注目しているものとして岡田氏は配送日数の短縮を挙げた。昨年までは郵便を利用していたセラーが小型向けサービスの停止によりクーリエ(国際宅配便)を利用。結果的に送料は上がったものの、かかる日数は劇的に短縮されているということで「月曜発送のものが水曜に届く」状態になっているとのことだ。

 また、1990年後半から2000年代に生まれたいわゆるZ世代を中心に「(プレゼントを含め)中古品をあえて買う」REコマースという傾向が、特にスニーカーなどを中心に出ているという。日本では購買力の少なさゆえ見えにくいものの、人口の多いアメリカの動向では大きな影響があるとしている。

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