テスラ車のアンチに米メディアのライターが反論 発火事故はごく稀と主張
EV市場を牽引するテスラは、同社CEO、イーロン・マスク氏の動向も含め、多くのSNSユーザーからの注目を集めている。中にはアンチテスラの姿勢を示すユーザーもおり、世間をにぎわせるテスラ車の発火事故を批判した「#TeslaFires」のハッシュタグを利用する者も。
これに対し米テック系メディア『CleanTechnica』のライター、ジョアナ・クライダー氏は、「テスラ車の発火はまれであり、アンチテスラの人たちの誇張だ」と反論している。
NFPA(全米防火協会)の調査によれば、2018年に米国で起こった車両火災は、212500件だという。対してアンチの主張によれば、2018年に起こったテスラ車の車両火災は、6件とのこと。つまりクライダー氏は、全体のほんの数%にも満たないほどの少数の事例を、アンチは過剰に取り上げていると考えているようだ。また同氏は、「テスラ関連の火災のニュース記事を見ると、それらの多くは自然発火ではなく、ドライバーの過失であることがわかる」と主張した。そして「(今年9月に公開された)NFPAの『米国での火災による損失』のデータを参照すると、EVが発火した際、それが自然発火が原因である可能性は非常に低いと考えられる」としている。
EVはリチウムイオンバッテリーを搭載しており、一度火がつくと完全に消火できるまで多くの時間を要することから、消防隊や警察からは“やっかいな存在”と表現されることも多い。このイメージがメディアによって拡散されてしまっている面もありそうだ。消火のしにくさについては、メーカー各社の改善に期待したい。
(画像=Pixabayより)
〈Source〉
https://pixabay.com/photos/tesla-tesla-model-x-charging-1738969/
https://cleantechnica.com/2021/12/08/its-extremely-rare-for-teslas-to-spontaneously-catch-on-fire/