『今日好き 花梨編』3話ーー“恋の修学旅行”が“ただの修学旅行”になってしまったワケとは……
あさとの“朝飯前”な弾き語りも虚しく……。
ゆな(水戸由菜)との“朝デート”で、ライバルのいさ(北本要世)からまたしてもリードを奪ったまやと(中里真哉斗)。その流れで、今度はみみ(黒沢実未)からのコールをキャッチし、この朝だけで2回目の2ショットに。モテ男に暇はない。みみにとって、まやとは気になる相手の一人。それでも、彼の瞳に映るのは、自分以外の別の誰か。彼の言葉からそんな状況を察し、攻め手を探しあぐねる。みみの健気な想いが、その眼差しや両手でついた頬杖の行き場のなさに表れていた。
そして『花梨編』で待望といえる、“ギター侍”こと、あさと(小野朝郷)の弾き語りが始まった。前日のリクエスト通り、もえ(佐藤萌)への気合と深夜練は準備万端。その期待にしっかりと応えた。だが、もえはどうしても、あさとの直前に自身の誘いで2ショットをしていた、れん(岡田蓮)の存在を引きずっている様子。彼との会話こそあまり盛り上がっていたようには見えなかったが。とはいえ、あさとがここで語った通り、自身に好意を寄せるらん(八瀬尾蘭)に興味がないとすると、らん→あさと→もえ→れんという、半数のメンバーを泥沼へと引きずりこむ歪な魔法陣が完成してしまう。
ビーチフラッグ対決を制したのは?
この日の午後のグループ別行動に向けて、男子陣のゲームが開幕。対決内容はシンプルに、ビーチフラッグ。上位2名が、気になる女子と2人きりで水族館、またはマングローブでの半日デートを楽しめるというものだ。ただし、指名された女子はその誘いを断ることもできるという。
1ゲーム目。他の追随を許さなかったれんが、さらりと1位を獲得。もえを指名し、水族館デートの権利を勝ち取った。彼女なら、自分以外の男子にはなびかないと信じていたはずのあさと。不覚にも苦い表情を隠しきれない。
2ゲーム目。こちらはスライディング間際の熱戦を制して、まやとのマングローブ行きが決定。相手は言うまでもなく、ゆな。またしても勝利の女神が振り向かなかったいさ。この旅の一大チャンスを逃したあたり、ゆなとの“復縁計画”もゲームセットか。言い方は悪いが、ここから半日を呆然と潰すしかなくなったわけだ。そんな状況下だからこそ、彼がどう動くのかも気になるところだが……。
そして、いさを含む残りのメンバーは、貸切クルージングでマリンスポーツを楽しむことに。とはいいつつ、あさとを慕うらん以外にとって、ここからは恋に発展しない、“ただの修学旅行”の時間が流れるようである。
番組史上でも指折りに、グループ分けの明暗がくっきりと分かれた今回。逆に考えれば、2日目昼の時点でここまで意中の相手の人数を絞りきれているケースも珍しい。とても、昨日まで継続・新規の2組に別れて行動していたと思えないほどだ。ここには、継続メンバーが多いことである程度、それぞれの事前知識を備えられていることも影響しているのかもしれない。あまりわかりやすいシーンはないものの、『花梨編』の恋は意外にもハイペースで進んでいるのだろうか。