1万個のNFTを利用してNFTを批判 アンチのシンボル「右クリック」のモザイク画を作成したTwitterユーザー
とあるTwitterユーザーが、NFTアート10000個をダウンロードし、「右クリック」のモザイク画を作成した。「右クリック」は、ウェブ上の画像を簡単に保存できる手段であることから、“アンチNFT”の象徴とされている。
i downloaded all 10.000 of those ugly lazy lions nfts and turned them into a mosaic of a person right-clicking pic.twitter.com/HIJr97VlEo
— nicodotgay (@nicodotgay) November 11, 2021
Twitterユーザーのnicodotgay氏は、「私はこれらの醜い『Lazy Lions』のNFT10000個をすべてダウンロードし、“右クリックする人”のモザイク画にした」のコメントとともに、モザイク画を投稿した。「Lazy Lions」は、さまざまなファッションに身を包んだライオンのイラストをシリーズ化したNFTアートだ。それを無償でダウンロードし「右クリック」を表現することは、NFTへの批判的姿勢を示す行為だ。
この投稿は5万を超えるリツイートと、26万以上のいいねがつくほど話題となった。何人かの「Lazy Lions」シリーズの所有者からは、「すてきなファンアートだ! 私たちのすばらしい『Lazy Lions』を世界に広めるのを手伝ってくれてありがとう!」などといった、皮肉たっぷりのコメントが寄せられている。そのほか投稿への批判的意見も見られたが、多くはnicodotgay氏に賛同するものだった。
nicodotgay氏はその後、「私がNFTに不信感を抱いているのは、環境破壊に関する理由からではない。真の問題は、NFTが文化に対し、人工的な希少性を課そうとしていることだ」と主張した。
有名クリエイターや企業の参入が相次ぎ、億超えの作品も登場するほどの盛り上がりを見せるNFT界隈だが、nicodotgay氏のように、NFTそのものに懐疑的見解を示す者もいる。この論争は今後もしばらく続きそうだ。
(画像=Lazy LionsのOpenSeaより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://opensea.io/collection/lazy-lions
https://twitter.com/nicodotgay/status/1458891554026930181
https://www.vice.com/en/article/3abnwv/this-powerful-right-click-artwork-is-made-of-10000-nfts