竹原慎二、自身の名前を騙る悪徳業者と対決 底知れない生命力から生まれるガチンコバトル
元ボクシング世界王者でタレントの竹原慎二が、自身の名を騙る悪徳業者とガチンコバトルを繰り広げる動画を公式YouTubeチャンネル「竹原テレビ」に公開した。
「竹原テレビ」が始動したのは2020年5月のこと。チャンネル開設当初は演出家のマッコイ斉藤氏とタッグを組み、バラエティ色強めのオリジナル企画を多数配信していた。しかし今年に入ってマッコイ氏と袂を分かってからは、スタッフを一新しリニューアル。リニューアル1発目の5月15日に公開した喧嘩自慢の若者とスパーリングをする動画が大バズり(11月4日現在で1037万再生)してからは、路上喫煙を注意したり、ぼったくりバーに潜入したりと、格闘家YouTuberの先駆け・朝倉未来のチャンネルで高い再生回数を誇る企画を踏襲する路線に舵を切り、人気を博した。また、シバターや朝倉海といった腕に覚えのあるYouTubeの実力者とも積極的に共演し、リング上で真剣勝負を繰り広げて話題を呼んだ。
このほど11月3日に公開された「ネットに蔓延る悪徳業者を竹原慎二がぶった斬る!!」と題した動画は、「竹原慎二を講師に招いて特別レッスンが受けられる」と虚偽の宣伝をして高額なレッスン料を請求する悪徳ジムに、竹原が本人であることを隠して直接電話連絡するという内容だった。
最初こそ、竹原ファンを装い「どういったことをしてもらえるんですか?」と物腰柔らかく質問していた竹原だったが、月額利用料が7万5000円で、特別レッスン料が1時間3万円という法外な料金を執拗に要求してくる業者に対し、徐々に顔色が険しくなっていく。ついには堪忍袋の緒が切れて、「お前さぁ、嘘ついてんだろ!? 詐欺だろ!?」「お前舐めてんのか!? 人の名前を使ってよ!」とまくしたてた。業者が「人の名前ってあなた誰なんですか?」と問うと、「竹原じゃ!」とお馴染みの広島県弁で一喝。業者は竹原本人であると信じようとしなかったものの、ドスの効いた啖呵に気圧されて、最後は「ほんとにうるせえな……」と力なくつぶやき電話を切っていた。
このように路線変更後の「竹原テレビ」は、竹原がプロか素人か、リング内かリング外かを問わず、常にガチンコ勝負を挑むことが一つのコンセプトとなっている。通常、現役を退いた格闘家YouTuberはかつての名勝負について語ったり、現代の格闘技界に提言したり、同世代の元ファイターと対談したりといわゆる「過去の遺産」を原資にYouTubeで活動するケースがほとんどだが、竹原は20~30代の現役格闘家YouTuberと同等か、それ以上に体当たりな企画を連発している。来年50歳で数年前にステージ4のがんを患ったにもかかわらず、今なお、20年前の「ガチンコ」ファイトクラブの時と同じように、なってない若造相手に真剣勝負を吹っかけているのだ。そこが、「竹原テレビ」の魅力であり、竹原の底知れない生命力と人間力の凄みが垣間見えるからこそ、同チャンネルは登録者数54万人を集め、結果として、100万再生超えのヒット動画を量産しているのではないだろうか。
喧嘩自慢にぼったくりバーのスタッフ、物申す系YouTuber、そして悪徳ジムの担当者と戦ってきた竹原が、次はどんな相手とガチンコバトルをするのか。引き続き、「竹原テレビ」に注目していきたい。