『会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編』野村周平演じる祐介の“涙の敗北” 勝ち組人生、挫折の瞬間

『会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編』2話レビュー

 その一方で、祐介の恋人・智美(藤井夏恋)は、なかなか成果を出せずにいる。鉄平に、「社長に向いてる」と言われて、子会社の社長になったが、まだ大学を卒業したばかり。会社員としての生活にも慣れないまま、人を率いる立場になるなんて……。智美の状況は、かなり厳しいものがあるが、言い訳は許されない。会社は、学校じゃないのだから。

 ただ、恋人とライバル関係になってしまった智美の気持ちを考えると、心苦しいものがある。サイファークリエーションに入社した理由も、「祐介を変えてくれた鉄平に恩返しがしたい」というものだったし、Find Valueが上手くいくことを誰よりも願っているはずだ。谷山(浅香航大)が代表を務める遊遊社へのプレゼンで、Find Valueに勝利した時に浮かない表情を浮かべていたのも、それが理由だろう。

 「仕事だから」と祐介のように切り離せたらラクなのかもしれないが、“彼の夢が、私の夢”状態になっていた智美からすれば、難しいことだ。恋と仕事の板挟みとなった彼女は、どのような道を選ぶのか。

 そして、もう一つ注目すべき点が、健吾(佐野玲於)のことだ。健吾は、内定していた会社を蹴って、Find Valueを立ち上げた祐介の右腕でもある。しかし、第2話ラストには火高(早乙女太一)から、「子会社の社長にならないか?」と誘われているシーンがあった。健吾は、目の前にやってきたチャンスを掴んでしまうのだろうか……。母親が体調を崩していて、お金に困っている描写もあったので、その可能性は十分に考えられる。ビジネスコンテストをともに戦った3人がライバルになったら、さらに面白い展開になってくるかもしれない。

『ABEMA』総力特集 5周年を迎えたサービスの“今”に迫る

■会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編
放送日:毎週木曜夜10時~
放送URL:https://abema.tv/video/title/90-1567

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる