パパラピーズ・タナカガが明かす、アパレルブランドを立ち上げる信念 「いずれは地方でもポップアップを」
2人組YouTuberパパラピーズのメンバーとして、飾らない人柄で人気を集めているタナカガ。バリバリの関西弁で動画を盛り上げている彼女だが、ハイレベルなのはトーク力だけではない。今年の1月にAnyMind Groupと共同でファッションブランド「GAB GAB」を立ち上げるほどのオシャレYouTuber。4月にはコスメラインの「GAB ME」もスタートさせ、女性を中心に絶大な人気を博している。
今回は9月17日にRAND SPACE表参道にて開催された「GAB GAB」初となるポップアップストアの模様をレポート。抽選に当たった人のみしか訪れることのできなかった会場の様子やタナカガのインタビューをお届けしたい。
カラフルポップな世界観
表参道駅から徒歩3分、青山通り沿いの脇道へ入っていくとRAND SPACE表参道に到着する。イベントスペースはセントグレース大聖堂に面したポルトフィーノビル内に設けられていることもあり、シンプルでありながら洗練された印象だ。
白を基調とした会場には、所狭しと「GAB GAB」のカラフルなアイテムが並ぶ。2021年A/Wの新作はもちろん、過去の人気アイテムも復刻し、この1年間の歩みを感じさせた。
また、入口付近にはインスタ映え必須のフォトスポットも用意。ポップアップストアをただのイベントで終わらせるのではなく、思い出づくりにしようというタナカガの心意気が光った。
あなたの街にも会いにいく
――ポップアップイベントの開催、おめでとうございます。
タナカガ:ブランドを作ったときから、ポップアップを開催するのは目標のひとつでした。スタッフの方にも「いつか絶対にやりたいです」とずっとお話ししていたので、やっと実現できてとても嬉しいです。第三者目線で「すごー!」って思っちゃうくらい、今はまだ自分のお店って感覚がないですね(笑)。
――ポップアップでお披露目となったA/Wのこだわりを教えてください。
タナカガ:コンセプトは、“ラフにも着れるし、オシャレに見える”。スウェットやジャージって部屋着のイメージが強いと思うんですけど、本当はオシャレにも着られるということをわかってほしくて、今回は挑戦してみました。
――じゃあ、お気に入りのアイテムも……。
タナカガ:ベロアのセットアップジャージですね。カラー展開が黒とダークグリーンとブラウンなので、誰でも着やすいと思います。メンズがダボっと着られるサイズ感も用意してますよ。
――恋人間でのプレゼントでもよさそうですね。
タナカガ:「彼女にプレゼントしたい」「彼氏とペアルックしたい」とご相談いただくことも、意外と多くて。今のところは女性のお客さんが多いんですけど、メンズにももっとたくさん着ていただけたら嬉しいです。
――今は、どのようなファッションに注目していますか。
タナカガ:ここ最近はロングブーツに魅力を感じているので、GAB GABのA/Wでも“ロングブーツが映える服”をテーマのひとつに取り入れています。フリンジのスカートは、ロングブーツを履いたときに片足だけが見えるのがこだわり。最初はスリットが浅かったんですけど、もう少し脚を見せたいと思い、ちょっと大胆にしました。
――アパレルのローンチから、もうじき1年になりますが近況はいかがですか。
タナカガ:だんだん自分の理想とする服を実現できるようになってきている気がします。始めの頃は「どうしたらいいかわからへん」という状態だったんですけど、少しずつ生地の選び方やイメージの伝え方もわかってきて。以前にも増して、GAB GABの活動が楽しくなりました。
――新たなこだわりも増えましたか。
タナカガ:トップスをショート丈にしたりボトムスをハイウエストにしたりといった初期からのスタイルを絶対に崩さないのはもちろん、よりディテールへのこだわりが出てきましたね。「二の腕を透けさせると、もっと太く見えるな」みたいに、服を作り始めた頃は意識していなかったことが気になるようになってきました。
――ファッションにおけるタナカガさんのルーツは“渋谷ギャル”かと思うのですが、GAB GABにもその影響は出ていますか。
タナカガ:多少はあるんじゃないでしょうか。大人しい服装よりもちょっと派手なものが好きだし、アニマル柄も取り入れたいポイントだったりするので。
――たしかに、GAB GABでは積極的にアニマル柄を取り入れている印象があります。
タナカガ:アニマル柄に抵抗がある人は多いと思うんですけど、「着てみたら意外と大丈夫なんだよ」ってわかってほしいというか。それこそポップアップは実際に手に取って見ていただけるので、「これもいけるんだ!」って気づいてもらえたら嬉しいですね。