予想価格は33億円 フリーダ・カーロの絵画が史上最高額を更新か
メキシコの画家、フリーダ・カーロ(1907ー1954)の絵画が、同作家の史上最高額を更新しそうだ。
今回出品される「Diego y yo」(1949年)の落札予想価格は、なんと3000万ドル(約33億円)。カーロ作品のこれまでの最高額である、2016年に落札された「Two Nudes in the Forest」(1939年)の800万ドル(約8億8400万円)を大幅に上回る見込みだ。
「Diego y yo」は亡くなる5年前に制作された最後の自画像で、涙を浮かべる彼女の額には、3つの目をもつ男性、夫で画家のディエゴ・リベラが描かれている。これは、リベラとカーロの友人が不倫関係にあることを示唆しているという。
オークションハウスのサザビーズの会長、ブルック・ランプリー氏は「『Diego y yo』は、カーロの感情がむき出しになっていて、複雑」と表現しており、「ファインアートの枠を超え、ポップカルチャーやその先に影響を与えた希少なアーティストによる決定的な作品」と述べている。
この絵は、1990年に140万ドル(1億5400万円)で落札され、その後現在の所有者の手に渡った。当時の価格と比較してみても、改めてカーロの作品が再評価されていることがわかる。
同作は10月から香港とロンドンで一般公開され、その後11月にサザビーズのオークションに登場する予定だ。果たしていくらの値がつくのだろうか。
(画像=Sotheby'sより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://www.sothebys.com/en/articles/frida-kahlos-final-bust-self-portrait-from-the-1940s
https://edition.cnn.com/style/article/frida-kahlo-self-portrait-auction-intl-scli/index.html