11000枚のステンレスパネルに覆われたタワーがフランス・アルルに誕生
今年6月、フランス南部の町、アルルに、11000枚のステンレスパネルを使ったアートタワーが完成した。これは建築家のフランク・ゲーリー氏によるもので、1億7500万ドル(約192億円)をかけて再開発された巨大複合施設のシンボルとなっている。
アルルは、画家のゴッホが「ひまわり」や「星月夜」などをはじめ多くの絵を描いた町として有名だ。ゲーリー氏は、「ゴッホの『星月夜』や、この町から見えるアルピーユ山脈などから着想を得たこのタワーで、地元を活気づけたかった」と語っている。タワーの土台となっている円形の建物は、同町のローマ遺跡である円形闘技場をイメージしているようだ。
同氏はまた“絵画のような建物”を目指したと述べており、「タワーの周りを一周してみると、ステンレスパネルが光を反射して、さまざまな見え方になる。1日を通して、建物は周囲の状況や空の色によって異なる姿を見せ、建物に動的印象をもたらしてくれる」とその意図を説明した。
インテリアは白を貴重とし、自然光の多く入るデザインとなっている。施設には、セミナールームや図書館、カフェなどのほかにギャラリーも入っていり、オラファー・エリアソン氏、 カール・ステンフラー氏、そしてゲーリー氏など、著名なデザイナーの作品が展示される予定だ。
(画像=Luma Arlesより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://www.luma.org/arles/nous-connaitre/parc-des-ateliers/la-tour.html
https://mymodernmet.com/frank-gehry-luma-arles-tower/
https://www.archpaper.com/2021/06/luma-arles-opens-in-frank-gehry-polarizing-centerpiece-tower/