上海のオフィス街でデリバリーロボットが急成長 コロナ禍でさらに進む宅配のDX化

上海でデリバリーロボットが急成長

 上海市内のオフィスビルで活躍するデリバリーロボットを最初に見かけたのは、コロナ感染状況が落ち着いていた2020年初夏。取材した時もスタッフが「上海市内のオフィスビルではまだ10箇所程度の導入具合」と言っていたほど、当時はかなり珍しいサービスだった。ホテルのデリバリーロボットもしかり、一部ホテルのロビーでしか見ることはなかった。

 しかし、今ではいたるところで稼働するデリバリーロボットを見かけるようになる。 通常、オフィスビルでは、オフィスフロアに行くために入退場許可証の手続きあるいは毎回登録が必要になるが、セキュリテイ上のこともあり、配達員の入退場は制限されている。そのため、デリバリー商品はロビーまで届くが、その後は、注文者自身がロビーまで行きピックアップする以外に方法がなく、デリバリーとはいえ不便さを感じた。そしてデリバリー配達員にとっても注文者に手渡しすることは、デリバリー1回に対しての待ち時間が長くなり、非効率でもあった。

 そこに、このデリバリーロボットの登場である。配達員はスマートフォンでQRコードをスキャンし、情報を入力するだけでOK。スマートフォンにロボットの番号が表示されるので、そのロボットを探して商品をセットすればよい。ロボットに商品をセットすると、あとはロボットにお任せ。

 ロボットは、注文者に対してプッシュメッセージを発信し、注文者の返信を受けてか ら、オフィス内へ出発する。配達員もデリバリー時間を短縮できるので、配達量を増やすことができ収益も上がる。コロナ禍下であれば、できるだけ非接触で、不特定多数の人との接触も避けたいところ。

 これまでは、ロボット上部にあるタッチパネルで操作するタイプが主流で、不慣れな操作に四苦八苦する配達員も多く、サポートスタッフが 2〜3 名ほど待機し、操作を手伝っていた。操作にかかる時間ロスを考えると、ロボットを利用する配達員が決して多かったように見えなかった。

 現在、市内で見かけるデリバリーロボットは、自身のスマートフォンから操作できるので、 慣れているデバイス・ツールを使うことで抵抗も減る。



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