就活生必見。“会社のリアル”を伝える「社員1日密着動画」に注目してみた

就活生必見・社員1日密着動画

 また、「テレビ局の生活」というチャンネルも存在する。こちらはメーテレが運営しているが、あまり全面に出しているわけではない。テレビ局に興味がある人に、純粋にテレビの仕事を知ってもらおうという意図なのかもしれない。AD、音楽番組ディレクター、営業マン、アナウンサー、報道記者、様々な職種のモーニングルーティーン、ナイトルーティーンが紹介されている。

 
 筆者が興味深かったのは「報道記者のお仕事ルーティーン」。ニュース番組で当たり前のように流れている映像の取材風景、編集風景をみられる。1日の中で撮影、インタビュー、編集をし、実際に放送されたあと、動画では「小さな達成感」というテロップが流れている。1日で0の状態から完成させなくてはいけない大変な仕事であるとわかると同時に、やりがいのある仕事であることも伝わった。こうした仕事の裏側は、就活生だけではなく、他業種の社会人にとっても気になるところではないだろうか。また、ブラック企業の場合、社員の実態を動画にするのは、はばかれるだろう。社員の密着動画を公開できるかどうかもブラック企業か否かの基準の一つと考えられるかもしれない。

 怪しい就活サイトや掲示板はいつの時代も存在しており、就活生は一喜一憂してきた。近年は就活チャンネルと称し、有名企業の社員が匿名や顔出しなしで出演するYouTubeチャンネルが生まれている。就活のスペシャリストと名乗る人の情報が役に立つ時もあるだろう。しかし、就活中は精神状態が追い込まれる場合も多い。そんな中で正しい情報を精査することは難しい。企業の発信する動画であれば信憑性は高く、むしろ「この会社で働きたい」とモチベーションにも繋がる。社員が生き生きと仕事をする動画は就活生にとって魅力的に映るだろう。気軽に動画を投稿できる現代だからこそ、企業の採用活動はYouTubeが主軸となっていくかもしれない。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる