『わたママ』3話ーー「現役女子高生ママ」が子育てと仕事、学業を両立できる理由

　現役高校生ママで、働くひとりの女性でもあるまや。多忙を極めているはずの彼女が、なぜ、「今が一番幸せ」と言い切れるのか。第3話を見ると、その理由が少し分かるような気がした。

　まやの1日は、朝の8時からスタートする。娘を保育園に送り出すまでは、「ママ」としての時間だ。夫の前田俊（以下、しゅん）が娘を着替えさせている間に、保育園に渡す連絡帳を書き、ミルクを用意する。そして、保育園に送り届けるのはしゅんの役目。どちらか一方に偏ることなく育児を分担している様子が伝わってくる。

　二人三脚で育児ができているのは、しゅんの「お互い働いているから、協力し合わないと」という想いがあるからこそのようだ。しゅんは、ほぼすべての育児をこなすことができるため、まやが泊まりがけの仕事に行く時も1人で娘の面倒を見ているという。家事もまやが料理、しゅんが洗濯と自然に分担している。

　娘を保育園に預けたあとは、少しの間「ティーン」としての顔がのぞく。メイクをしながら、おすすめのコスメを紹介する時の楽しそうな表情。ヘアスタイルやファッションに対する強いこだわりを明かす姿は、まるで普通の高校生のよう。あまりにママっぷりが板に付いているため忘れそうになるが、彼女はまだ17歳の女の子なのだ。

　そして、支度を終わらせると、「社会人」として仕事が始まる。モデルやYouTubeの撮影、オリジナルブランドのプロデュースなど目の回るようなスケジュールをこなすまや。どうしてこんなにも頑張れるのかーー。

　家族以外のモチベーションを聞かれた彼女は、「応援してくれるファンの子達」と即答した。もらった手紙や色紙、アルバムなどをすべて大事にとっており、コロナ禍でなかなか会えないことに対しても、「早くイベントが普通にできる時代になって欲しい」と切なさを滲ませる。「社会人」まやは、ファンを楽しませるために日々仕事を頑張っているという。