『風雨来記4』と『ゆるキャン△』『スーパーカブ』の共通点と“現代カルチャーへのメッセージ”
『風雨来記4』『ゆるキャン△』『スーパーカブ』が照らし出す内陸県の魅力
そして、『風雨来記4』『ゆるキャン△』『スーパーカブ』には、少し変わった共通点もある。内陸県を物語の舞台としている点だ。全国に8県(栃木、群馬、埼玉、長野、山梨、岐阜、滋賀、奈良)しかない内陸県のうち、『風雨来記4』は岐阜県を、『ゆるキャン△』『スーパーカブ』は山梨県を舞台とする。どこか華やかで動的な雰囲気のある「海」に対し、静的でリラックスできる印象の「山」。この対比と各作品の背景には、明確な関係性があるはずだ。
余談だが、『ゆるキャン△』に登場する主要キャラクターの多くは、岐阜県内の市の名称と同じ名字を持っている。考えすぎとするには深すぎる縁を持つ2つの作品。こうした角度からそれぞれのルーツや描写を見つめ直してみるのも面白いかもしれない。
PlayStation4/Nintendo Switch対応ソフト『風雨来記4』は、7,678円(税込)で現在発売中となっている。鋭意製作中とされるダウンロードコンテンツの続報にも期待したい。
※記事初出時、誤記がございました。訂正の上、お詫び申し上げます。