紛失注意? 透明な完全ワイヤレスイヤホンが登場
英国のスタートアップ、Nothingが、クリアボディが印象的な完全ワイヤレスイヤホン「Ear 1」を7月27日にリリースする。同社はOPPO傘下・OnePlusの共同設立者、カール・ペイ氏によって設立された会社だ。
「Ear 1」はペイ氏にとって、大きな挑戦となった製品だという。米メディア『CNET』の独占インタビューで、「時間がかかったのは、透明なデザインを実現することだった。今では、多くの企業がこれを行わない理由がわかる」と語っている。有線イヤフォンとは異なり、ワイヤレスイヤホンは、小さな本体にBluetooth機能やバッテリーを詰め込まなければならない。同製品は本体の大半が透明なので、各機能を搭載できる部分はさらに限られてくる。
『CNET』によると、バッテリー持続時間は、ANC(アクティブノイズキャンセル)をオンにすると最大24時間、オフにすると36時間だという。ワイヤレス充電と高速充電が可能な570 mAhのバッテリーケースでは、10分間で6時間分(ANCオン)、または8時間分(ANCオフ)の充電が可能とのこと。
ペイ氏はインタビューで、「今各社から発売されているイヤフォンは、みんな同じように見える」とデザインや機能の均一化に言及。「私たちは最初からマスに向けたブランドになるつもりはない。Appleでさえ、はじめにクリエイティブ層をターゲットにしてから、ゆっくりと拡大する方法をとる必要があった」と語ったという。
同氏はAppleを目指すべきものの1つとしてあげているが、デザイン面でNothingに影響を与えているのはソニーのようだ。同社の初期の製品ラインナップがデザイン性を重視していることに触れ、「多くの消費者向けテクノロジー企業に欠けている視点だ」と述べている。
各社が熾烈な争いを繰り広げる中、Nothingは“クリア”なワイヤレスイヤフォンで、市場での地位を確立することができるのだろうか。
(画像=Nothingより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://nothing.tech/
https://www.cnet.com/tech/mobile/startup-nothing-carl-pei-is-betting-on-earbuds-and-tech-you-can-see-through/