脳のニューロンが音楽を作る? 神経の信号をMIDIに変換すると心地よいメロディーに
ニューヨーク大学にて脳科学を研究しているSimone Sun氏。彼女は脳のニューロンの電気化学信号から音楽を作っている。
Sun氏は脳のニューロンによるシナプス活動をMIDIに変換するプログラムを作っており、メロディーだけではなく、なんとドラムのビートにも技術を落とし込んでいる。ニューロンの活動から制作されたメロディーは、意外にも聞き心地がよく、ある一定のパターンを保っていることがわかる。(動画6分17秒から〜)
こちらの研究は、Homeostatic Plasticity(整調型可塑性)というものを理解するのに役立つとSun氏は語る。整調型可塑性とは、神経細胞の活動が大きく低下または上昇したときに、シナプス結合を強化または減衰させることによって神経活動を生理学的に適当な範囲に保つメカニズムのことであり、そちらをMIDIに落とし込むことにより、パターンが見えてくるようだ。
Sun氏は、こちらの研究が将来的に自閉症などの神経精神状態をより深く理解するために役立つと語っている。
(画像=YouTubeより)
〈Source〉
https://youtu.be/P99KB1TD76I
https://www.theverge.com/22554050/neurons-music-brain-cells-neuroscience-science
https://www.riken.jp/press/2014/20141023_1/