EXILE HIRO「全員参加してほしい」 『格闘DREAMERS』episode10、LDHとの格闘契約を勝ち取った参加者は?

『格闘DREAMERS』episode 10レビュー

 LDH所属の総合格闘家の座を巡る過酷なオーディションの模様を伝えてきた『格闘DREAMERS』もいよいよファイナル。

 本格的なMMAルールの最終決戦が行われているが、試合の勝敗だけでなく、これまでの行動のすべてが審査の対象となる。果たして、誰が所属を勝ち取るのか……。

 チームに分かれての対抗戦の第4戦は、ラグビーをバックボーンに持ち、現在はマッチョバーの店長として働く八木敬志と、柔道出身の高木オーディン祥多の対決。

 この組み合わせの対戦は合宿中も行われており、戦績は高木の2戦2勝。八木にとっては、まさに背水の陣となる。

 しかし、素質的には圧倒する高木オーディンも、いざという時に退いてしまう気持ちの弱さが指摘されており、試される場面でもある。

 試合開始と同時に恐怖心を振り切るように高木が飛び膝。軽くかわした八木は冷静に打撃を放っていく。次に八木が繰り出したワンツーが高木の顔面にヒット!倒れた高木に八木が追撃。両手を振り下ろすなりふり構わぬパウンドを打ち込むと、動きの止まった高木を見てレフリーは試合をストップ!

1R18秒、八木が電撃的なTKO勝利を飾った。

 そして、ここからはDREAMERSにプロ格闘家から選ばれた外敵が襲いかかるサバイバル戦となる。

 まずは「バックボーンは親からのDV」と言うほど過酷な家庭に育ち、その復讐心を格闘技に生かしてきた漆間將生が出撃。対する外敵は、和術慧舟會HEARTSに所属する吉村海飛。DEEPフューチャーキング、全日本アマチュアパンクラス優勝の実績を持つストライカーだ。

 第1ラウンド、漆間は積極的に攻めるが、組み付いた際に吉村が放った膝がローブローとなり、試合中断。回復後に再開するが、吉村の打撃が当たり始める。

 2ラウンド目、漆間が距離を詰めるが倒し切れず、寝技に持ち込めない。吉村の飛び膝を潰して倒し、漆間が上になるも吉村は下から三角絞めを狙う。スタンドに戻るが、組み合う時間が長くなっていく。

 3ラウンドに突入すると、両者ともにスタミナが消耗してくる。漆間はなんとか崩しにかかるが、離れると吉村の打撃がまとまり、ダメージが蓄積していく。

 苦しい展開のままタイムアップ。勝負は判定にもつれ込んだ。

 ジャッジは2-1で吉村海飛の勝ち。

 組み付きにこだわった漆間に対して、吉村は「全然折れずに貫いてたんで素直に尊敬ですね」とコメント。負けた漆間は「所属とか関係なく、勝ちが欲しかった。まだまだだと思います」と肩を落とした。

 第6試合は、すでに修斗などでプロ経験のあるDREAMERS齋藤奨司と、外敵、田嶋椋の対決。田島は「この試合は自分のチャンスでもある」と意気込む。

 ラウンド1。田島はタックルでグラウンドに持ち込みたい。齋藤の蹴り足を掴み、執拗にテイクダウンを狙っていく。齋藤はタックルを回避しつつ、打撃で勝負。もみ合いの最中に田島はローブローが入ったとアピールするが、レフリーは認めず、試合を止めない。

 田島は遠い距離からもタックルを仕掛けてくるので、齋藤は戦いづらそうだ。

 ラウンド2。田島の狙いは変わらずタックル。遠距離から、さらに打撃をダッキングでかわしながら組み付き、倒すとパウンド。さらに寝技も狙い始める。そこで田島がついに腕十字の体勢に。齋藤はなんとか抜けるが、かなりスタミナを消耗しているようだ。狙いを腕十字に定めた田島は、サイドポジションから何度もチャレンジ。なんとか凌いでいた齋藤だが、ついに捕まり腕を伸ばされてしまった。

 2R、3分50秒、腕ひしぎ十字固めで田島の勝利。

 DREAMERSは、まさかの対外敵2連敗となり、コーチの岡見勇信は声にならない声を漏らす。

 第7試合はボクシングで磨いた打撃に定評のある宇佐美正パトリックが登場。

 パトリックの夢は、UFCのチャンピオンとなり,そのベルトを父に捧げること。

 「負けは許されない。父親を喜ばせて、泣かせたい」と気合いを入れる。

 対するは、あの山本KIDが所属していた名門「KRAZY BEE」から送り込まれた日高健太郎。鹿児島でケンカに明け暮れていたという不良あがりのストライカーだ。セコンドには、山本アーセンも駆けつけ、不穏な空気を漂わせる。

 試合が始まると、パトリックは冷静かつ的確な打撃を披露。特にタックルに合わせるように放つ左アッパーは強力で、日高も不用意に飛び込めない。

 日高も負けじと打撃とタックルで揺さぶりをかけるが、パトリックはパワーも十分で、空手仕込みの前蹴りを放つと日高が体ごと吹っ飛ぶ。

 1ラウンド終了。手数では日高だが、正確性ではパトリックといった所か。

 2ラウンドは、開始早々パトリックにローブローが入ってしまい、試合がストップ。

 回復中、高谷裕之総監督が「冷静に」と声をかける。

 試合再開。スタンドから一気に仕掛けた日高に対して、パトリックが放った左フックがカウンター気味にヒット!倒れかけた日高の立ち上がりざまにさらに右フック。

 日高は密着して回復を図るが、その首を捕まえてスタンドのフロントチョークの体勢に。

 これは極めきれなかったが、パトリックは怒涛のラッシュで追い込み、カウンターで左フックが入って日高がヒザから崩れ落ちたところでとレフリーが試合を止めた。

 パトリックの劇的なKO勝利に、会場は大熱狂! 

 格闘サポーターの数原龍友も、「強くなったなパト。マジで。成長がリアルに見えてちょっと感動しちゃいましたね」と称賛を送った。

 最終第8試合は、すでにLDH所属ながら、オーディションに参加していた中村倫也と、同じレスリングをバックボーンとして持つ新井拓巳の対戦。

新井は「MMAではキャリアは上」と意気込み、中村は「負けたら所属の枠を誰かに譲るくらいの気持ち」と不退転の決意で試合に望む。 第1ラウンド。

 中村は動きにキレがあり、相手の攻撃に対しても抜群の反応をみせる。すると、素早いステップから中村が放った伸びのある左ストレートが新井の顔面を射抜き、そのまま怒涛のラッシュ。重みのある左フックがヒット、新井が崩れた所で試合が止められ、1R42秒で中村のKO勝ち。

 寝技だけでなく、打撃でも圧倒的な実力を見せた中村は、控室で格闘サポーター白濱亜嵐に「これが所属です」とアピールした。

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