Spotify、サブスク型Podcastサービスを発表 アメリカと欧州では値上げを告知
地域のマクロ経済要因を価格に反映
Spotifyのサブスク型Podcastサービスが発表された前日の26日、テック系メディア『The Verge』は同社がアメリカと欧州でサービスプランの値上げをユーザにメールで告知したことを報じた。それぞれの地域における値上げされた各プランの料金は、以下の通りである。
・アメリカでは、Familyプランのみ14.99ドルから15.99ドル(約1,740円)に値上げ。その他のプランは据え置き。
・イギリスでは、Studentプランが4.99ポンドから5.99ポンド(約900円)に値上げ。さらにDuoプランは12.99ポンドから13.99ポンドに値上げ(約2,110円)。Familyプランも14.99ポンドから16.99ポンド(約2,570円)に値上げ。
・アイルランドとその他のいくつかのヨーロッパ諸国では、Studentプランが1ユーロ値上げの5.99ユーロ(約790円)、Duoプランも1ユーロ値上げの12.99ユーロ(約1,710円)。Familyプランも14.99ユーロから17.99ユーロ(約2,370円)に値上げ。
なお、値上げ料金の適用までに1ヶ月の猶予期間があるため、値上げ料金が請求されるのは6月以降となる。
The Vergeが料金値上げに関してSpotifyに問い合わせたところ、値上げの理由として「比類のないサービスを提供しながら市場の需要を満たすために、地域のマクロ経済要因を反映して価格を更新することもある」という回答を得た。この回答にしたがえば、今回は値上げされなかった地域においても値上げが起こり得るだろう。
Facebookとの連携を発表したことを加味すると、Spotifyは4月末に新サービスを続けざまに発表したことになる。Clubhouseの日本上陸に見られるようにオーディオ系アプリ業界は変化が激しいので、Spotifyは今後も新サービスを投入するかも知れない。
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi
トップ画像出典:Spotifyプレスリリース「Spotify Ushers In New Era of Podcast Monetization With New Tools for All Creators」より画像を引用
〈Source〉
https://newsroom.spotify.com/2021-04-27/spotify-ushers-in-new-era-of-podcast-monetization-with-new-tools-for-all-creators/
https://www.cnbc.com/2021/04/27/spotify-launches-subscription-podcast-service.html
https://www.emarketer.com/content/spotify-podcast-listener-numbers-will-surpass-apples-this-year
http://www.insideradio.com/podcastnewsdaily/ubs-still-sees-revenue-growth-for-podcasting-citing-significant-potential-to-monetize-listening/article_fcd4434a-7f3a-11ea-9fad-b325e7a614e2.html
https://www.theverge.com/2021/4/26/22403813/spotify-price-increase-subscriptions-2021