AI業界でも注目集まる女性登用問題……バイアス解消に向け機運高まる
今後ビジネスの中枢を担っていくことが予想されるAI業界において、働く女性の数が著しく少ないことは、「ワールド・エコノミック・フォーラム2020」の調査でも明らかだ。そもそも社内管理職に就いている女性の数自体が少なく、男女平等社会が実現されていると思われる欧米でさえも、3~4割程度にとどまっている。
第4次産業革命の担い手であるAI。医療、情報通信、教育、さらにはエンタテインメント……とありとあらゆるジャンルにおいて、AIの進歩とともに凄まじい発展が期待されている。その一方で、分極化された過激派の社会の創生にも繋がりかねない。そこでは危険な誤情報が蔓延り、一定の人々が社会的に阻害される。現在、特定の人種・民族、あるいは女性へのバイアスが問題視されているが、AIは差別社会を助長するツールにもなり得る。
「ワールド・エコノミック・フォーラム2020」によると、ランキング対象となった世界149ヶ国のうち、6割強の国において前年比でのスコアアップが見られた。男女格差は年々縮まりつつあり、それに伴いAIのバイアスが解消されることを願いたいところだ。
(画像=Unsplashより)
■大澤法子
翻訳者、ライター。AI、eスポーツ、シビックテックを中心に動向を追っている。
〈Source〉
https://www.geekwire.com/2021/definedcrowd-ceo-daniela-braga-future-ai-training-data-women-tech/
https://www.openaccessgovernment.org/women-in-ai-gender-gap/105293/