Instagram ReelsとTikTokの差って? 縦型動画を使い分ける若者のコミュニケーション術を分析
もちろん2媒体で共通する点もある。たとえばTikTokとリールで同じ動画を投稿しているユーザーが存在する点や、TikTokのミームと同じ音源をリールでも使用できる点などが挙げられる。それでも複数の有名海外TikTokerがリールを投稿する際は、先述したようなTikTokと異なる編集でコンテンツを制作していることからもわかるように[4]、TikTokとリールで反応を得やすいコンテンツには差異があると言える。
SNSで成功する秘訣は、それぞれの媒体のユーザー文脈に合わせたコミュニケーションを行うことだ。そして、その文脈は細かな歴史や機能の違いで生じるものでもある。
インフルエンサーとしてや、企業の広報用としてのSNSアカウントを運用する場合には、こうした点に気を配った戦略立案を心掛ける必要があるだろう。
(画像=Pexelsより)
■伊藤正志
株式会社オプトのSNSコンサルタントとして、企業のソーシャルメディアを活用したマーケティング支援に従事。
特にゲーム業界にも精通しており、ユーザーインサイトを捉えたプロモーション立案が得意。
〈Source〉
[1] TikTokはコミュニケーションプラットフォームとして2019年の日本でどう進化するか (1/2) https://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/1902/05/news124.html (2021年2月8日閲覧)
[2] Instagram利用者の約3割が、新機能「リール」を認知/人気ジャンルは?【ジャストシステム調査】 https://markezine.jp/article/detail/34557 (2021年2月8日閲覧)
[3] Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破 https://about.fb.com/ja/news/2019/06/japan_maaupdate-2/ (2021年2月8日閲覧)
[4] INSTAGRAM REELS VS TIKTOK: WHAT TOP INFLUENCERS ARE SAYING [SURVEY] https://mediakix.com/blog/instagram-reels-vs-tiktok/ (2021年2月8日閲覧)