PS5供給逼迫の原因にも バイデン米大統領、半導体不足に関する調査を指示

バイデン大統領、半導体不足に関する調査を指示

一方、NVIDIAは絶好調

 半導体不足が続くなか、半導体を使った製品であるGPUを製造・販売する世界最大手NVIDIAは24日、2021会計年度第4四半期(2020年11月から2021年1月末)における決算を発表した。その内容は、非常に好調なものであった。

 上記四半期におけるNVIDIAの収益は50億ドル(約5,300億円)であり、前年同時期から61%増加、前の四半期からは6%増加した。収益増加の要因は、ゲーム事業とデータセンター事業の好調である。

 ゲーム事業における2021会計年度第4四半期の収益は過去最高の25億ドル(約2,600億円)とNVIDIAの全体収益の半数を占め、前年同時期から67%増加、前の四半期からは10%増加した。同事業の2021会計年度の通年売上高は、77億6,000億ドル(約8,200億円)であった。同社が製造するGPUは、多くのゲーミングPCで採用されている。

 データセンター事業における当該四半期の収益も過去最高の19億ドル(約2,000億円)で前年同時期より97%増加となり、2021会計年度の通年売上高も過去最高の67億ドル(約7,000億円)であった。

 NVIDIAの好調は、コロナ禍によってゲーム市場が拡大したことに起因している。こうしたゲーム市場の活況も、半導体不足が長期化するとかげりを見せるかも知れない。半導体はゲーム関連製品だけではなくさまざまな製品に使われているものなので、一刻も早い供給不足の解消に期待したい。

トップ画像出典:NBC NEWS「Biden signs executive order targeting America's supply chains in critical areas」より画像を引用

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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