『サイバーパンク2077』開発企業、サイバー攻撃を受け「身代金」の要求も

『サイバーパンク2077』開発企業がサイバー攻撃に

 話題のゲームソフト『サイバーパンク2077』を開発した「CD PROJEKT RED」が2月8日にサイバー攻撃に遭っていたことが判明した。『サイバーパンク2077』は、オープンワールドを採用したアクションRPGだ。サイボーグ手術などの身体改造が一般化した未来が舞台。主人公のVを中心にナイトシティというディストピアな世界で、裏稼業で稼ぎながら成り上がりをかけた戦いが繰り広げられる。本作にはネットランナーというロールが存在し、『サイバーパンク2077』内で生活している人々は、腕の中にネットワークに接続するためのケーブルを仕込んでいる。ネットランナーと呼ばれる彼らは身体改造を施し頭に直接ケーブルを繋ぎ、自分の人格を含めネットワークに侵入することができ、今回の事件はまるでそんな『サイバーパンク2077』に登場するネットランナーの仕業のような事件だ。

 「CD PROJEKT RED Japan」によると「何者かが内部ネットワークに不正なアクセスを働き、「CD PROJEKT RED」キャピタルグループに属する一部のデータを奪取し、身代金要求のテキストを残していた。」と発表している。今回ハッキングを受けた「CD PROJEKT RED」は、今後法執行機関や個人データ保護機関をはじめとする関係当局やITの専門家にコンタクトを取り、本事件の調査を始めているようだ。今回の攻撃によって社内ネットワークの機器の一部が暗号化されたが、現在は安全を確保しデータの普及に着手しているとのこと。今回標的となったシステムにはプレイヤーやユーザーデータといった個人情報は含まれていなかったとのこと。

 その後、ダークネット監視機関「KELA」により奪取された「CD PROJEKT RED」のソースコードが、ハッカーによりオークションサイトに出品されているのが発見された。このソースコードの中には「CD PROJEKT RED」が販売している『サイバーパンク2077』や『ウィッチャー3』といったゲームのソースコードを完全コピーしたものが含まれているとのことだ。フォーラム外から満足のいくオファーがあったため現在オークションは終了している。このオファーによるとこれ以上ソースコードの販売や配布しないようだ。

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