AirPods Proだけじゃない! ステイホームのオーディオは「外音取り込み」機能で選ぼう
昨年に引き続き“ステイホーム”が求められる日が続くようになった2021年。自宅で過ごす時間が長くなると、これまで以上に音楽を聴いて過ごす時間が伸びたという人も多いだろう。そこで少し真剣に考えてみたいのが、ステイホームを前提としたオーディオ選びだ。
今どきスピーカーで音楽を流すと家族やご近所への迷惑になる事もあって(世の中がステイホームの状況下だと、尚更その心配も増してしまう)、普段からイヤホン・ヘッドホンで音楽を聴くのが主流。
だが、ステイホームが一日中続くと、今度はイヤホン・ヘッドホンの不便さを実感する機会も増えてきた。例えば、音楽を聴いていたら家族に呼びかけに応えられない、宅急便のインターホンの音にも気づかない、という社会生活に即した問題だ。
周囲の迷惑にならないようにパーソナルに音楽に没入しながらも、周囲とのコミュニケーションも保つという相反する要素が求められるのが、ステイホームを前提としたオーディオ選び。
そこで一つのキーワードとなるのが、イヤホン・ヘッドホン界隈に最近登場した「外音取り込み」(アンビエントサウンドとも呼ばれる)対応オーディオ。製品タイプ別に代表的なアイテムを紹介していこう。
完全ワイヤレスイヤホンの「外音取り込み」機能を活用
引用:apple.comより
「外音取り込み」に対応したオーディオで最もメジャーな製品はアップルによる完全ワイヤレスイヤホン『AirPods Pro』だ。世界的に人気を博する『AirPods Pro』についてはご存知の人も多いかもしれないが、発売以来周囲の騒音を低減するノイズキャンセルの機能とともに、外部音取り込みモードの極めて自然な周囲の音の聴こえ方でも注目を集めた。騒音低減にも用いるマイクと解析技術を集音にも活用し、デジタルな機能としてアプローチで解決を図った代表機種という訳だ。
アップル『AirPods Pro』
直販価格:30,580円
完全ワイヤレスイヤホンの外音取り込み対応モデルは、他社からも多数発売されている。実はその出来栄えはメーカー、そして機種毎に大きく違いがあるのだが、なかでも自然で聞き取りやすいモデルがAVIOT『TE-D01m』だ。マイルドANCというノイズキャンセルに対応した機種で、アンビエントマイクの実力を引き上げる事で音楽リスニングと周囲の集音との両立を成功させている。外部音取り込みモードがあまりに優秀な『AirPods Pro』の性能には譲る所もあるが、iPhoneユーザー以外でも選びやすいお手頃な選択肢だ。
AVIOT『TE-D01m』
実勢価格:13,750円
耳を塞がずに音導管で音楽を「オープンイヤースタイル」
全く違ったアプローチで周囲の音を聴くイヤホンが、ソニー『SBH82D』の「オープンイヤースタイル」。耳にかけて装着するデバイスだが、一般的なイヤホンとは構造が異なり、耳穴を塞がない離れた位置から音導管を通して鼓膜に向けて音を放出する。耳を塞がないので周囲の音もそのまま飛び込んで来て、音楽と周囲の音をミックスして聞ける感覚だ。
ソニー オープンイヤーワイヤレスステレオヘッドセット 『SBH82D』はワイヤレスイヤホン型で首にかけるような形で装着でき、耳を塞がない事もあって完全ワイヤレスイヤホンとは違ったラフさがいい。周囲への音漏れも大きくなく、そして意外かもしれないが、空間に自然に馴染んで聞こえる音質もなかなか優秀。イヤホン感覚で自然に音楽を聴き続ける用途にはピッタリだ。
ソニー オープンイヤーワイヤレスステレオヘッドセット 『SBH82D』
オープン価格