パオパオチャンネル、1年8か月ぶりの動画に感じた“最強好感度”の理由

 138万人が、彼らと再び会う日を待っていた。

 ぶんけいと@小豆の二人からなるYouTubeユニット、パオパオチャンネル。長らく活動休止していた彼らが、1月23日、1年8か月ぶりに動画を投稿した。

 投稿前日の予告ツイートには約17万件のいいねがつき、当日の投稿動画は投稿後1時間で約50万回再生、その中で高評価12万件と驚異的な数値を記録している。どれだけの人数が彼らの再投稿を心待ちにしていたか、この数値から垣間見ることができるし、彼らのYouTubeユニットとしての好感度が圧倒的に高いことがわかる。

活動休止から1年8ヶ月が経ちました

 同世代のYouTuberの中でも最強の部類に入るパオパオチャンネルの人気の理由は、彼らがどこまでも真摯であり、嘘がないから、そして、愛があるからだろう。

 まず、真摯で、嘘がないこと。

 休止中の1年8か月間、ぶんけいは会社経営や動画のディレクション、@小豆は個人チャンネルでのvlogや踊ってみたに精を出していた。そもそもの活動休止の理由は「一度それぞれのやりたいことに集中するため」という内容であり、実際に二人がその言葉どおりに活動していたからこそ、応援する声が後を絶たなかった。

 今回の動画でも、改めて投稿した理由、今後の活動方針について、頭を抱えながらも何度も言葉を変え「みんな」=視聴者に伝えようとする姿勢からは、2人の真摯さが伺える(動画の内容は実際に観ていただきたいため、詳細な説明はここでは割愛する)。

 2人が説明した、これまで考えてきた内容も、自分のやりたいこと、お互いのやりたいこと、ファンからの意見などを総合的に踏まえ、等身大で、真剣に考えたことがわかる内容だった。自分の気持ちも、お互いの存在も、ファンからの期待も、心から尊重している様子で、あまりに生真面目に考えるふたりの姿に、ファンも人生について一緒に、真剣に考えざるを得ない。プレミア公開中のチャットでも、コメント欄のコメントでも、「人生だなあ」「わかる、わかるよ」という親身なコメントが後を絶たなかった。

 そして、愛が深いこと。

 そもそも、前日の予告動画。@小豆がチャンネルのマスコットキャラクターであるパオぞうをセッティングし、裏では彼女の声で「最近暑いよ~ん」の一言。この40秒から、彼ら自身がいかにチャンネルとファンを愛しているかがわかる。

2021.01.23

 常にチャンネルでフォーカスされてきて、活動休止前にはお風呂にまで入れてあげたパオぞうの存在を最初に持ってくる「パオぞうファースト」な演出。「最近暑いよ~ん」は、活動休止前、最後から2番目の動画『ありがとう、みんな。』において行った「スクショ大喜利」にて、ネタとして使われたセリフだ。「パオパオチャンネル休止初日からまさかの動画投稿。何を伝え忘れた?」というお題に対して、ある日の@小豆がふと放ったこのセリフがファンから回答に使われ、銀賞を獲得していた。この回答を伏線として、休止後初の動画で回収してくる荒業。ファンへの愛と信頼がないとできない大技だ。

ありがとう、みんな。

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