Apple関連のお宝が数千万円で続々と落札 世界初のPCは7600万円に
現行のiPhone 12シリーズが人気を博している。しかしApple製品の人気は、最新のものだけではなく、過去に発売されたヴィンテージものがコレクターの間で高額で取引されていることが、改めて浮き彫りとなった。
Apple IIホームコンピューターの回路図とプログラミング手順が6,500万円で落札
米国ボストンのRR Auctionがこのほど、Apple関連のオークションを行ったと『MacRumors』は報じている(参考:https://www.macrumors.com/2020/12/18/steve-wozniak-schematics-auction/)。
Apple IIホームコンピューターのプロトタイプバージョンの回路図とプログラミング手順のセットが630,272ドル(約6500万円)で落札されたという。
これらのドキュメントは、Appleの共同創設者でエンジニアのスティーブ・ウォズニアック氏によって書かれたもので、5ページの回路図とグラフィック紙のメモ、12ページにおよぶ28ステップからなる手書きプログラミング指示ガイド、 「Bus Sources」「System Timing」「Display」「Sync Timing & Adr. Gen」「Timing」というタイトルのコピーされた6つのページが含まれている。
ウォズニアック氏は、Apple IIプロトタイプを手作業で配線したときに、これらのページに表記、回路の変更、プログラミングのメモを追加した。そしてウォズニアック氏は、オークションに先立って、これらの信憑性を確認した。
ウォズニアック氏が署名したレターには次のように書かれている。「これらの文書は、1975年頃の私のオリジナルのApple IIプロトタイプの回路図とプログラミング手順で、貴重なものです。これらの作業中の図では、私のブレッドボード技術を見ることが出来ます。ワイヤーをはんだ付けする時に、赤で描かれた接続を確認しました。当時、私は書き込みに紫色のフェルトチップペンを使用することを好みました。これらのメモを数十年を経て見るのは興味深いことです。プロトタイプは、私がまだ、ヒューレット・パッカードの先端製品部門のエンジニアとして、携帯型計算機の設計に携わっていた時に手で配線されました」
Apple Iコンピューターは7,600万円で落札
これらのメモと共にApple Iコンピューターも売りに出され、736,862ドル(約7,600万円)で落札された。Apple Iコンピューターは、175台しか製造されなかった、Appleが製造した世界初のPCで、現存するものはその半数以下だと言われている。
今回のオークションでは他にも、スティーブ・ジョブズ氏とスティーブ・ウォズニアック氏が署名したキーボードが74,535ドル(約770万円)。スティーブ・ジョブズ氏が署名したMonsters, Incのキューシートは、12,501ドル(約130万円)の値がついた。