『ドラ恋~Kiss On The Bed~』女子メンバーが語る “好きになるスピードが早かった”撮影秘話

『ドラ恋』女子メンインタビュー

――『ドラ恋』でのお芝居と普通のお芝居はどんなところが違いましたか?

みなみ:『ドラ恋』は演技の上手い下手というよりは、本当にちゃんと恋愛をして相手に気持ちを向けられているか。そこまで持っていけてないと澤田(育子)先生は見抜きはるんで。

江野沢愛美
江野沢愛美

まなみ:そう、澤田(育子)先生は何も知らないはずなのに、バレてるんですよ。「本当に相手のこと好きって想ってる?」とか「(今のお芝居だったら)相手が違っても出来るんじゃない?相手に伝わってないよね?」とか鋭くて。ただ仲良いだけじゃダメだし、ちゃんとお互いの気持ちが通い合ってないと見抜かれちゃうので、そこが難しかったですね。独りよがりもダメだし、2人で決めたはずなのに側から見たら恋人同士には見えなかったり。普段のお芝居と全然アプローチの仕方が違いました。

さちか:私は、お芝居はこれが初めてだったので、逆に自由にやれて、“役作り”というよりは自分に置き換えてやったり、皆のアプローチの仕方、本読みの仕方を吸収する勉強の機会で、何もかも新鮮でした。

ふうた:自分も演技はほぼ初だったのでペアになった人から色んなものを吸収させていただきました。オーディションの日に皆の演技を見て“そういう捉え方もあるか”と勉強になることも多かったです。すごく成長出来たなっていう実感があります。

――『ドラ恋』を通して一番成長できたこと、自分の中で一番大きかった変化は?

まなみ:友達の前でもあんまり“大変だ”とか“辛い”とか泣いたことがなくて。どちらかと言うと友達が頼られる側に昔からいたので、自分が泣くとか、思ってることを皆の前で表すのが恥ずかしかったんですよ。最初はずっと我慢して、でもここで飛び越えなきゃこの後やっていけないなって思った時に“どうでもいいや”て思えるようになってからは、自分の感情を皆の前で表現できるようになって。それって皆が優しいからだし、引かないし、おんなじ状況だからわかってくれて言いやすい環境を作ってくれたので、助かりました。自分の中では衝撃的だったし、少なくともこれからもこのメンバーの前では“しんどい”って言えると思います。

みなみ:私、普段友達もそんなに多くなくて、狭く深くってタイプなんですが、共同生活だからちょっと揉めちゃったりしても向き合わなきゃいけないし話さなきゃいけないじゃないですか。そこでより深く人と向き合うようになりました。まなみんが途中で“私は一瞬一瞬本気でやってる”って話してくれた時があって。前半戦は結構泣いてばっかりだったんですけど、後半戦は真っ直ぐに全部自分の気持ちをぶつけなきゃいけないなって思えるようになりました。まなみんに“悔いなく生きていかなきゃいけない”って言ってもらって、それは『ドラ恋』が終わってからもすごく考えるようになりました。皆が自分の本音に向き合ってる姿を見て、“動いてからする後悔の方がいい”と思うようになりました。

新田さちか
新田さちか

さちか:素直になることの大切さを改めて感じられました。例えばエチュードでの感情解放も、叫んだり大きな声を出すとか自分の感情をぶつける機会ってこれまではなかったし、自分には出来ないって思ってたんですけど、とにかく声がつぶれるくらい大きな声を出してみようとか、正解はわかんないけどやってみようと思えて。これを機に自分の中でオーディションやお芝居の向き合い方が変わるんだろうなって思いました。恋愛でも今までは自分から表現することが出来なかったけど、番組での告白の機会でちゃんと伝えるってことが良い経験になりました。

ふうた:今まであんまり思ったことを言葉にしてこなかったし誰かを頼ったりせずにきたんですけど、『ドラ恋』では自分の気持ちをはっきりメンバーに伝えなきゃいけなくて。皆が話しかけてくれたりちょっとずつちょっとずつ聞き出してくれたりして、自分の感情を少しずつ出せるようになって、そのおかげで演技でもちゃんと感情が出てくるようになったと思います。お芝居の稽古からだけじゃなくて皆との生活を通して演技を学べて、人としても成長できたと思います。

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