大ヒット『天穂のサクナヒメ』は現代版『アクトレイザー』? 30年の時を超えた2作品の共通点とは

 2020年11月20日に発売された『天穂のサクナヒメ』が全世界で50万本突破の大ヒットを記録した。発売から一か月も経っておらず、かなりのハイスピードである。

 スタッフ2名の同人ゲームメーカーによる開発ということもあり、このヒットはまるで予想外だったようだ。2020年12月時点において完全に店頭から姿が消えており、遊びたければダウンロード販売で手に入れるしかない状況である。

 そんな最新ゲームの『サクナヒメ』を遊んでいて、既視感を覚えた古参ゲーマーは一定数いるに違いない。

 本稿ではそのもやもやを言語化してみたので御用とお急ぎでない方は是非読んでほしい。

このゲーム、『アクトレイザー』っぽいな!?

 『アクトレイザー』とは1990年にスーパーファミコンで発売されたアクションゲームである。まだソフトのラインナップに乏しい頃のゲームなので、同時代人なら遊んだことがある人は多いハズだ。

 『アクトレイザー』は神となって人類を繁栄させていくゲームであり、人間を導くクリエイションパートと、下界に降りて魔物を討伐するアクションパートで構成されている。

 神としてふるまう際は天空から稲妻を落として森を焼くなどして村落の発展を援助したり、祈りを聞き届けたりするだけでなく、時には人間を犠牲にしながら地震を起こして地形を変えたりもできる。まさしく神様シミュレーターである。

 そして村落の発展を邪魔する魔物の巣を討伐するため、剣士の石像に降臨して戦うアクションパートは興奮モノだ。(当時としては)美麗なグラフィックとBGM、快適なレスポンス、高いアクション性は今でも評価できるだろう。

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