『今日好き 星空編』第4話ーー“ルール違反のハグ”もおかまいなし!れおん、はるとを巡った女子たちの熾烈な争い

『今日好き 星空編』第4話レビュー

 そんなはるととは反対に、手を繋ぐことにも“受け入れ体制”がスゴいれおん。かことの2ショットでは彼女から求められ、序盤から手を繋いで仲を深め合う。この日一日で恋のラストスパートを掛けたかこは、れおんから「今日、一緒になれてよかった」という言葉を引き出した上に、その想いの強さが彼にしっかりと伝わっていることに、「伝わってないと困ります」というアピールもこなせて非常にかわいらしい。

 また、れおんが別れ際に「悔いない? もう今日大丈夫?」と尋ねると、かこは「ギューしたくて」とハグを求める。すると、れおんは「いいよ」と即快諾。かこは抱き合う最中に「めっちゃ好きだから」とダメ押しの一言を伝えていたのだが、何度でも言わせてほしい。“今日好きルールブック”的にはハグは告白の後からだから!

 そして、かずゆきはまりあと2ショット。まりあとしてはやはり、れおんからキモチが揺らがない雰囲気もあるが、かずゆきはこの日のグループ別行動を振り返り、「はるとを誘って、正直ちょっと嫉妬した。今1番気になってる、まりあちゃんのこと」と、シンプルかつ大事な部分だけを言葉で伝える。そんな発言もあれば、お互いに照れてしまうのも必然だろう(かずゆきに至っては、両方のほっぺたに手を添える“かわいみ”も見られた)。

 そんなかずゆきの話題を引き続き取り上げていこう。『星空編』もついに最終日を迎え、運命の告白が刻一刻と近づいてくる。その早朝、かずゆきとよしきの2人だけが集まり、「初日からマジでご苦労様」と、お互いを労う秘密の2ショットを開催。彼らの話題はいつだって、前回の『秋月編』参加メンバーで、2人がともに恋破れたあやの(西綾乃)だ。

 とここで、よしきから「相談したくて」と一言。なんでも、あやのについてはもう吹っ切れており、このんを大好きなキモチに嘘はないものの、今回の『星空編』は『秋月編』と違い、女子から男子への告白ということもあり、当時のあやのに向き合っていた時と同じ熱量をこのんに対して出せないことが、最後まで引っかかっているようだ。これはかずゆきも同様だというほか、彼はまりあと一緒に過ごす際には、そんな心の穴を忘れられたとのこと。

 すると、今度はかずゆきが「だからオレ、ちょっと賭けに出ようと思ってて」と、何やら作戦がある様子。その作戦とは、今回の『今日好き』において“ルール破り”とはなるが、夕方を待たずにまりあを海に呼び出し、男子側から告白するというものだ。もし、彼女が海に来なかった場合は、そのまま旅を終わらせるという。

 この決断をよしきにだけ事前に打ち明けたのも、彼らが『秋月編』から時間を共にし、お互いを信頼しているからに他ならない。よしきは「そっか……カッコいいな」「勝手に帰っちゃダメだぞ」と、成功を約束して熱いハグを交わす。かつてのライバル同士が、長い旅路を歩くなかでお互いを理解し、異なる選択を応援する友になる。なんて清々しく、なんて青春が凝縮された展開なんだろう。

 よしきとの友情を再確認した後、先ほどの宣言通りにまりあを海に呼び出したかずゆき。はたして、彼の告白は見事に成功するのか。『星空編』第5話が待ち遠しくて仕方がない。

■一条皓太
出版社に勤務する週末フリーライター。ポテンシャルと経歴だけは東京でも数少ないシティボーイ。声優さんの楽曲とヒップホップが好きです。Twitter:@kota_ichijo

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