Amazon、ホリデーシーズンの売上が同社の歴史上最高額に コロナの影響受けオンラインショッピングが好調
Amazonのホリデーシーズンの売上が、同社の歴史上最高額となった。その他のオンラインショッピングプラットフォームも驚異の売上を記録している。新型コロナウイルスがもたらす新たなショッピングスタイルは、伝統的なホリデーシーズンを大きく変えたようだ。
絶好調のAmazon ホリデーシーズンに過去最高の売上を達成
Amazonはこのホリデーシーズンに、同社の歴史上最高の売上を記録したとオフィシャルブログ内で発表した。今年は、例年7月に開催されていたプライムデーを後ろ倒しにし、10月からホリデーシーズンを見据えた早期割引セールを行っていた。
新しく発売されたEcho Dotや、バラク・オバマ前大統の回顧録「約束の地」などが人気となっているほか、セルフケア商品や、“巣ごもり”、“心地良さ”といったワードがトレンドとなった。
同社は、ブラックフライデーやサイバーマンデーの具体的な売上金額については明らかにしていない。それでも、今年は自社のプラットフォームで「記録的な需要の増加」を見たと述べている。
Amazonに出店する企業は、ブラックフライデーからサイバーマンデーまでの5日間、全世界での売上高が昨年から60%増加の48億ドル(約5,000億円)となったという。さらに、71,000の中小企業が、売上高10万ドル(約1,000万円)を超えたと発表した。
混雑した店舗やモールへ行くことを控えた消費者がオンラインショッピングへと流れたため、多くの実店舗にとっては苦しいホリデーシーズンとなった。Sensormatic Solutionsのデータによると、ブラックフライデーの実店舗への客足は、昨年と比較して52%も減少したという。
Amazonはこのトレンドの恩恵を大いに受けている。
同社はホリデーラッシュに備えて、大幅に人員を増加し、倉庫の設置面積を拡大し、多くの在庫を確保した。Truist Securitiesの分析によれば、同社はこれらの投資によって、ホリデーシーズン中に費やされた1ドルあたり、42セントを獲得できるのではないかと推測している。