『ドラ恋~Kiss On The Bed~』第8話ーーけい×ふうたのキスシーンで恋の矢印に波乱の展開が……?

『ドラ恋~Kiss On The Bed~』第8話レビュー

 主役の座を勝ち獲ったのはけい(北條慶)×ふうた(坂口風詩)ペアで、大学のサークル仲間同士で鬼ごっこをすることになった男女が一緒に隠れた車の中で甘いキスを交わすシーンを演じる。さらにヒロインの元彼のキャプテン役にはトウヤ(森田桐矢)が選ばれた。

 このオーディションの澤田先生の講評では「主役の2人の初々しさと、決してスムーズに進む訳ではない様子が伝わって良かった」というものに加えて「けいさんは前回の主役を演じた時よりも、とっても良かったです」となかなか波乱をよびそうな発言もあった。

 というのも、前回けいと主役を演じたのはまなみ(江野沢愛美)だったからである。「お芝居をする相手は私じゃないのかな。私だとこれ以上は伸ばせないんだなって。“この人の方が良い”って(澤田先生から)言われた人とキスしたら、私から気持ちは離れていくと思う」と、先回りした涙ながらのコメントがまなみの口から語られた。

 主役の当の本人たちも困惑気味だ。けいは「モニター越しに違う人とキスしているのを見られるのも嫌だし、相手(ふうた)にも別の好きな人がいるだろうから複雑ですけど、やるしかないですね」と話し、ふうたも「けいくんはまなみちゃんと主役をやって良い感じだと聞いているので複雑。自分もトウヤくんがキャプテン役だから複雑で整理できない」と本音を吐露した。

 とはいえ、女子メンバーで唯一主役を獲っていなかったふうたは今回の抜擢に号泣する姿を見せていた。自分だけ落ち続けていた焦りから解放され安心したのだろう。

 本番前のリハーサルの待ち時間では、「台本の外の世界では色々あって複雑じゃん。でもそういうのはお互いナシにして撮りたいね、キスシーン」とさりげなくけいがフォローすると、ふうからは意外な言葉が。「オーディションで役が決まった時は(頭の中が)ゴチャゴチャだったけど、リハーサルが始まったら、自分の中では気持ちは区切られてて、別に彼(トウヤ)が気になったりすることもなくて。自分が一番ビックリしてる。(中間告白から)1ヶ月空いた後、自分の気持ちがわからなくなった」と自身の中に起きた変化を噛み締めていた。

 本番のキスシーンは美しく、また偶然のいたずらか必然なのか、今回の台本と出演者の現状が奇妙にリンクして生々しさがあった。台本上、ふうたが演じる女子大生はトウヤ演じるキャプテンと付き合っていた時に3股をかけられていた設定だ。自分だけを見てくれていなかったというところは、ふうたとトウヤの間で中間告白の際に起きたことと少しばかりリンクする部分がある。

 さらに、別れたてで傷心の女子大生を、けい演じるサークル仲間が「捕まえた。ずっと一緒」と力強く抱きしめてキスするシーンは、中間告白で誰からも呼ばれず落ち込んでいたふうたからすれば演技であっても心強く感じられ、どうしたって心揺さぶられるシチュエーションだったと思われる。なかなか獲れなかった初主演を演じた相手には、それは特別に感情移入もするだろう。本番後、無言で見つめ合っていたシーンでは、2人の間だけで何かを共有している様子が伝わってきて、こちらまでハラハラドキドキさせられた。

 本番を終えて主役の2人がともに口にしたのは「こんがらがった」という一言。これまではよく話す友人の1人だったようだが、互いの中で一気に存在が大きくなったようだ。



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