新型MacBook Pro、MacBook Air、Mac miniで盛り上がる市場 高性能かつ手頃な価格で売れ行き好調か

新型Macで盛り上がる市場

 11月11日、Appleは新製品発表イベント「One More Thing」で、独自プロセッサ「M1」を搭載したMacBook Pro、MacBook Air、Mac miniを公開した。Appleが2006年から使用してきたIntel製プロセッサから、自社製チップへの移行に、市場は大きな盛り上がりを見せている。

Mac史上最長のバッテリー駆動時間

 Appleによると、「M1」チップにより、高い処理能力をもちながら省電力で長時間のバッテリー持続時間を実現したという。

 新MacBook Airはこれまでで最長となる最大15時間のブラウジングと、18時間のビデオ再生が可能になるという。これは、Intel製のチップを搭載したモデルと比較してそれぞれ4時間と、6時間延長されることとなる。

 またMacBook Proについては、最大17時間のブラウジングと最大20時間のビデオ再生が可能で、Mac史上最長のバッテリー持続時間となる。

 新Airは999ドル(104,800円)〜で、3月にリリースされた1世代前のAirと同価格ながら、処理性能とバッテリー稼働時間が強化されているのが嬉しいポイントだ。

 デザイン的には、新Airは前モデルとよく似ている。重さはそのままで、ディスプレイも13.3インチと同じ寸法だ。しかし新モデルには、冷却ファンが内臓されていない。これは動作の静音化を目的としたもので、同社サイトによれば「システムが生み出す熱はアルミニウム製の放熱板が拡散する」のだという。

 対する新MacBook Proだが、基本的な性能ではAirと大きな差はない。ただし、Proには冷却ファンが搭載されており、高負荷な作業をする場合にはこちらに軍配が上がるだろう。重量は1.4kgでAirよりも110g重く、キーボードには、ProモデルではおなじみのTouch Barを搭載している。

 そしてMacBook Airは「M1」チップ搭載モデルのみとなっているのに対し、ProとMac Miniでは、プロセッサをIntel製チップと「M1」チップから選択できるのも両者の異なる点だ。

 また、Intelプロセッサから「M1」へ移行することで、iOS向けアプリがMacBook Air / Pro上で直接動くようになる。ただし、アプリ開発者の対応が必要で、現時点での対応アプリ数については公開されていない。

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