ゴールデンボンバー歌広場淳の「続・格ゲーマーは死ななきゃ安い」

歌広場淳が語るYouTubeチャンネル開設の“意味” 「格ゲーシーンで下克上を起こす!」

 大のゲームフリークとして知られ、ゲーマーからの信頼も厚いゴールデンボンバー・歌広場淳による連載「続・格ゲーマーは死ななきゃ安い」。今回は、ファン待望のYouTubeチャンネル「戦う広場 ようつべ本店」を開設した歌広場淳に、その経緯と展望を語ってもらった。特にコロナ禍以降、芸能人のYouTubeチャンネル開設が相次いでいるが、「戦う広場」はそれらと一線を画す、歌広場淳のキャリアに裏づけされたビジョンがあった。ゴールデンボンバーのファンも、格闘ゲームフリークも、彼の言葉を聞き、2021年に向けた“ガチな展開”を目撃するためにも、チャンネル登録しておこう。(編集部)

「戦う広場」では“ガチ”なところを見せたい

 YouTubeチャンネル「戦う広場 ようつべ本店」を開設し、8月27日に初配信を行いました。2019年に総合ゲームエンタメ集団「THE REBEL'S eMPIRE GAMING PROJECT」(ReMG)に加入して、YouTubeでもゲーム配信を重ねてきたなかで、1年が経過。2020年8月30日の誕生日に向けて、大好きな格闘ゲームにフォーカスしたチャンネルを立ち上げることになったんです。

 格闘ゲームは、みんなでプレイするには、知識や基本的な操作感覚など共有しなければならないものが非常に多くて、配信番組などで取り上げるには、乗り越えるべき壁がある。それなら、歌広場淳ひとりで格闘ゲームをじっくり扱うチャンネルがあったら面白いんじゃないか――そう思ってくれている人たちがいると聞き、ReMGのリーダー的存在であるMAH(SiM)さんにも「ぜひやった方がいいよ!」と言っていただいて、よし、やってみようと考えたわけです。

 初回の配信では、僕が敬愛するプロゲーマー・どぐら(CYCLOPS athlete gaming)選手をゲストに迎え、約4時間に及ぶ「ストV 50人組み手」を行いました。最初から「格闘ゲームに特化したチャンネルなんだ!」という思いが溢れ出ていますね(笑)。YouTubeというプラットフォームで、“生配信”と“動画”をどう使い分けていくのか、ということもまだ決まっていないし、もともと「配信でひたすらしゃべる」という経験が豊富なわけでもない。だから、まずはやってみたかった。そして、「やってみたい」というのは、僕のすべての行動の基本にある思いです。

【祝チャンネル開設】歌広場淳ストV50人組手生配信!ゲストにどぐら登場!

 実際にやってみてどうだったか。以前、『電撃オンライン』さんの企画で、ふ~ど(Mildom Beast)選手と同じく『ストV』の50人組み手の配信をやったことがあるのですが、どちらも最初は勝てないんです。後半になるにつれて伸び伸びとできるようになり、勝てるようになっていくので、そういうことを踏まえると、やはり生配信をコンスタントに続けていくことが、みなさんにいいプレイを見せるためのポイントなのかなと思っています。

【ストV AE】歌広場淳(ケン)の50人組手【ふ~ど&ゴローのゲーム人間学園】

 さて、ReMGの方では、ゲームのプレイングをショーアップしたエンタメとしてお見せするというコンセプトで、「歌広場淳はゲームが上手いと言われているけど、そんなことないじゃん」「ゲームは上手くなくても楽しいものなんだな」と思ってもらいたいし、だから「ヘタな自分を見せたい」と考えています。それに対して、「戦う広場」は僕個人のチャンネルで、しかも長年取り組んできた格闘ゲームがメインなので、「ガチなところを見せたい」と思うんです。

 もちろん、今後「戦う広場」を大きく育てていくためには、「ゴールデンボンバー・歌広場淳」を応援してくれているみなさんに楽しんでもらうことも大事で、時には「戦わない広場」的な動画をアップすることもあると思います。ただ、せっかく自分がやりたいことができるYouTubeチャンネルですから、やはり格闘ゲームコミュニティに一歩踏み込みたい、という思いがあるんです。

格ゲーシーンで“下克上”を起こす!

 僕が「戦う広場」で掲げているテーマは、「(ゲームは)知らなくても面白い。知ってやると100倍面白い」というもの。勝った負けたを超えて、格闘ゲームの楽しさを伝えたいと思うのですが、そのためには僕が勝ち、影響力と説得力を持たなければいけない。「勝ち負けのない場所に行くためには、勝ち続けなければいけない」というのは、ゴールデンボンバーとして活動してきたなかで、最初の5年くらいで強く感じていたことでした。そういう緊張感が戻ってきたな、と。ゴールデンボンバーも、最初は誰も知らず、興味を持たれない存在でした。それがここまで認知されるようになるまで一緒に歩いて、育ててくれたファンのみなさんに、今度は、同じく未知のものであるはずの「格闘ゲーマー・歌広場淳」と一緒に歩いてもらえたら、本当にうれしいです。

 2021年の目標は、ズバリ「下克上」を起こすこと。格闘ゲームは、それなりに番狂わせを起こしやすいものなんです。例えば、プロゲーマーの方々とは実力の差は歴然で、対戦の機会に恵まれたときに、これまでは順当に負けていました。けれど、ガチでやっているとどうなるか。本当に偶然で、鬼の首を取ったように言うべきことではないのですが、例えば10月4日に行われたオンラインゲームイベント『&GAMES FES VOL1』でのsako(FAV gaming)選手との対戦だったり、『格ゲー喫茶ハメじゅん』(TOKYO MX)でのMOV(Team GRAPHT)選手との対戦で、プロゲーマーに勝つ、ということがたまには起きるんです。

 そういう対戦を重ねて、歌広場淳が“成り上がり物語”を描くことができれば、「大会に出て結果を残す」というわかりやすい価値観とはまた違う形で、格闘ゲームの魅力を伝えられるのではと。

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