禁止令に揺れるTikTok、Shopifyと提携でeコマース事業への一歩を踏み出す

 先月、バイトダンスが数十億ドルを投資し、東南アジアの本社に選ばれたシンガポールで数百人の従業員を採用する計画があることが明らかとなった。

 またテンセントやアリババなどの中国系巨大テック企業もシンガポールを拠点とすることを発表している。米国との緊張感が高まる中で、新たにシンガポールでの存在感を示したいようだ。

 データ分析企業「オックスフォード・エコノミクス」のトミー・ウー氏は、「米中のテクノロジー競争と、両者の分断のリスクを考えると、中国のテック企業が本国とそれ以外の事業を分離することは理にかなっている」と考察した。そして、「シンガポールは、技術における優位性、中国への地理的な近接性もあり、東南アジアのイノベーションハブとして理想的な場所だ」と述べている。

 Shopifyは、その優れた金融、および法制度によって、欧米企業の地域拠点と見なされてきた。今では、中国のテック企業から熱視線を浴びているようだ。

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.cnbc.com/2020/10/27/shopify-will-partner-with-tiktok-to-woo-more-merchants.html
https://www.bbc.com/news/business-54715050
https://www.bbc.com/news/business-54172703

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