iPhone 12、ワイヤレス充電の先に見据えるものは? 「スマートカバー」特許が明らかに

iPhone 12、ワイヤレス充電の“先”は?

 AppleがローンチしたiPhone 12シリーズで、大きく変化した点にワイヤレス充電がある。このタイミングで思い切って踏み切ったのには、EUが統一規格をUSB-Cに定めたことにあるといわれる。Appleは、この決定に不服で公に不満を述べており、あくまでもAndroidデバイス等と同じチャージャーは使用せずに差別化を図り、独自路線に突っ走ったことになる。

 しかし、これは緊急避難的な処置ではなく、Appleが長期的な革新のビジョンも持ちあわせていることが明らかになってきた。

EUの環境規制を逆手に取って進化

 Appleは現状、USB-C-Lightning充電ケーブルを同梱する他、ワイヤレス充電ができるMagSafe充電器を4,500円(税別)で販売している(参考:https://9to5mac.com/2020/10/17/new-photos-and-videos-show-magsafe-charger-and-cases-arriving-ahead-of-iphone-12/)。

 欧州委員会が「統一規格の充電ポートにより電子廃棄物の量が削減される」という環境対策を打ち出し、欧州議会がその議案を可決したため、統一規格を採用せずにワイヤレス充電を採用し、将来的にiPhoneをポートレス化させることを計画していると言われている。

磁気コネクタで充電やデータをやりとりする特許取得

 Appleが取得した将来のiDevice、Mac等に接続し高速に充電やデータのやり取りができる新しい磁気コネクタの特許を米国特許商標庁が公開したと『Patently Apple』は報じている(参考:https://www.patentlyapple.com/patently-apple/2020/10/apple-invents-new-magnetic-connectors-for-future-idevices-macs-and-accessories.html)。

 シンプルながら、これも統一規格USB-Cを回避する手段になる可能性がある。

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