「iPhone 12 無料」詐欺が発生 コロナ禍で不安定化する現在、この手の犯罪に要注意
iPhone 12シリーズのローンチに向けて、カウントダウンが始まり、ファンの胸も高鳴っているが、そんな消費者心理につけ込んだ詐欺が横行していることが発覚した。
心理トリックを悪用しデータを取得
「無料のiPhone 12? 偽のApple Chatbotへの招待に注意」と『Forbes』は報じている(参考:https://www.forbes.com/sites/daveywinder/2020/09/24/a-free-iphone-12-why-you-shouldnt-accept-this-apple-chatbot-invite/#65b7e2803e28)。
ITセキュリティを専門に扱うSophosのリサーチャーが、とても魅力的ながら非常に大きな損害をもたらす特定の詐欺を発見した。それは、AppleのChatbotからiPhone 12の無料トライアルにSMSで招待されるというものだ。これは、スミッシングという手口だという。
Sophosの主任研究者員Paul Ducklin氏は、スミッシングでクレジットカードの詳細を盗む詐欺を調査した。不審なEメールのリンクをクリックしないという意識は、高まっているが、携帯に届くメッセージは、信じてしまう場合があるという。
「おめでとうございます。Apple 2020テストプログラムの一環として、最新のiPhone 12のテストグループにご参加いただけます」といった内容のメッセージだ。またSMSは、文字数が限定されるためURLの短縮が一般的であり、実際のリンク先を偽装しやすいという。
しかし、Ducklin氏いわく、本当の心理的なトリックが始まるのはここからだという。URLをクリックすると、本人確認のために名前や住所を入力する必要があるという。そして、少額の配送料金は自己負担となり、クレジットカードの支払いフォームに遷移する。カードの詳細とセキュリティ・コードを入力したら、詐欺師がカードを悪用するのに必要な情報が全て揃うことになる。
テクノロジーやサイバーセキュリティに詳しければ、引っかからないが、誰もがそうとは限らない。好奇心があり、お得な情報についつい、つられてしまう人もいるだろう。
現在、コロナ禍で社会が不安定になり、経済的、精神的に追い詰められている人も増えている。そういった状況下で人は、この様な手口に引っかかりやすいく、注意が必要だ。