最終回前の“駆け込みツーショット”続々! 『今日好き 夏空編』涙と葛藤の第4話

『今日好き 夏空編』第4話レビュー

 いよいよ翌日に迫った運命の告白に向けて、彼らの旅も徐々にヒートアップ。第4話はまさに、“ツーショット合戦”と呼ぶに相応しい、メンバーの恋心が入り乱れる波乱の展開となった。そのなかで唯一の安定感を感じられたのが、青山京平(きょうへい)と三野宮鈴(すず)による2人きりでのパラセーリングデート。第3話で行なわれたサンダル飛ばしで、きょうへいがライバルの三島啓史(けいし)を破り、見事に勝ち取ったものだ。

 きょうへいは船での移動中、すずに2日目を迎えての気になる人を尋ねると「(けいしよりも)きょうへいくんの方が今は上」と嬉しい言葉が。それに対して、さらりと「俺はもう、1人に絞ってるよ」とアプローチする。そこから、パラセーリングで大空に向かってテイクオフ! 意外にも余裕な表情の2人からは、「地球感じます!」という高校生らしい語彙でのコメントも飛び出すなど、『今日好き』名物の空中散歩を存分に楽しんでいた。

 すると、きょうへいから「ちょっと手繋がない?」と、それとなく提案が。すずも迷いなく手を重ねると、カップルお決まりの仕草である、手をぶらぶらさせての甘いひと時を満喫する。乗船時にも、すずの手をさりげなく取っていたが、きょうへいの“質”重視な打撃は攻撃力が非常に強い。すずはこの後に「(気持ちが)ほぼ固まった」と、自身の想いを言葉にしていただけに、けいしにはもう勝ち目はないのだろうかーー。

 一方その頃、彼らのほか、天野冬海(ふゆみ)と川畑愛真(えま)を除く残りのメンバーは、“ウミガメチーム”としてウミガメの海中散策に参加したものの、結果的に一匹も発見はできず。宿泊先に戻り、プールでまったりと過ごしたのだが、ここからも踏んだり蹴ったりな出来事が続いてしまう。

 まずは、酒寄楓太(ふうた)と、彼を追う横田未来(みらい)がツーショット。ふうたは、みらいと三角関係にある石川涼楓(すずか)との進展について尋ねられ、髪をぐしゃぐしゃにして黙り込んでしまう。きっと、アプローチされる側として、みらいの想いに応えられないことに深く悩みこんで、何も言えなくなってしまったのだろう。もちろん、本人たちにしかその温度感はわからないのだが、みらいもまた「結果はわかってるけど、最後まで頑張る……」と、恋の駆け引きにいささか早急なピリオドを打とうとする様子が。このままギクシャクした距離感で、本音をぶつけあえずに旅が終わってしまうのは寂しすぎる。

 また、すずかは、まだこの旅を通して話していないけいしを呼び出す。彼女はあくまで、自身の恋の悩みについて相談をする目的だったのだが、その様子を遠くから“ガン見”と呼べるレベルでぼーっと見つめていたのが、ふうた。そんなふうたの姿を見て、みらいは気づかれないよう、プールサイドに涙のしずくをそっと沈めるしかできない。

 夕食のバーベキューからは、ふゆみとえまが合流。ふゆみの「進展あった?」という言葉に、先ほどのウミガメチームはだんまりとなる。当人たちもおそらく、この状況があまり良くないことに気づいてのことだろう。そこに手を繋ぎながら帰ってきたのが、ラブラブな様子のきょうへいとすず。その光景を前にして、“そりゃそうですよね”と言わんばかりに、けいしがしてやられた顔になる展開は、視聴者の誰もが予想したものだったことだろう。

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