PS5は“攻撃をどの方向から受けたか”までわかるーー触覚と音響によってゲームに没入できる仕組みが明らかに
価格とリリース日の発表が待たれるPS5の最新CM動画が公開された。最新動画では、同ゲーム機で体験できる「没入感」が強調されている。また、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメント(SIE)のマーケティング責任者がPS5のプロモーションに関するインタビューに答えた。
足元の感覚をも体験可能
PlayStationブランド公式ブログは20日、PS5に関する最新CM動画を解説するブログ記事を公開した。公開されたCM動画は、特定のゲームのゲームプレイ動画ではなく、PS5で体験できる没入感にフォーカスしたものだ(下の動画参照)。
以上の動画では、水面上の氷を割ってモンスターが現れるシーンが描かれている。ブログ記事によれば、モンスターが現れる前の足元で氷が振動する感覚、そしてモンスターが現れる時の氷が割れる感覚は、PS5対応コントローラー「DualSense™ ワイヤレスコントローラー」に実装されたハプティックフィードバックにより体感できる。また音響にTempest 3Dオーディオ技術を活用することにより、音源の方向性が正確に再現できるのだ。
ブログ記事では、PS5対応ゲームにどのように触覚的体験が落とし込まれているかに関するゲーム開発者たちのコメントも紹介されている。例えば『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』では、攻撃をどの方向から受けたかを触覚を通して体験できる。また、ヴェノム・パンチを繰り出した時、バチバチとした衝撃がコントローラーの左側から右側に通り抜けていく感覚が味わえる。
『Demon’s Souls』ではハプティックフィードバックを活用することにより、鉄と鉄がぶつかり合う重い感覚、巨大な敵の一撃をガードした時の振動を手で感じることができる。
以上のブログ記事を報じたゲームメディア『gamesradar+』は、今月後半にPS5に関する何らかのイベントが「暫定的に」予定されている、と伝えている。最新CM動画の公開後に、その動画の内容をフォローするようなイベントが開催される可能性は少なからずある。SIEの動向には、引き続き注意すべきだろう。
UIはPS4から刷新
先週の11日には、最新CM動画でフォーカスされたDualSense™ ワイヤレスコントローラーの機能を解説する動画が公開されていた(下の動画参照)。その動画では、前述のハプティックフィードバックに加えて、アダプティブトリガー、モーションセンサーといった触覚に関係する機能が紹介されている。
コントローラーとゲームをつなぐ役割を果たすUIに関しては、ゲームメディア『PUSH』が6月にPlayStationブランドUXデザイン部門のヴァイス・プレジデントMatt MacLaurin氏の発言を報じている。同氏によると、PS5のUIはPS4のそれを継承するのではなく、新規に再設計した、とのこと。再設計が必要だったのは、PS5の処理が非常に高速になるからだ。PS5のUIには「PS4世代から引き継いだものは1ピクセルもない」、とも同氏はコメントしている。
さらにPUSHは20日、ブラジル人グラフィックデザイナーのPaulo Manso氏が制作したPS5のスタート画面についてのコンセプト動画を報じた(下の動画参照)。同氏は、現在までに流布した情報にもとづいて動画を作った。この動画が実際のPS5の画面にどの程度似ているかは定かではないが、クールな印象を受けるものとなっている。