iPhone 12のカメラレンズに品質の問題が発生 しかし発売日に影響はなし?

iPhone 12のレンズに問題発生

 今秋リリース予定のiPhone 12シリーズのうち、ローエンドモデルに使用されるカメラ用のレンズに、不具合が発生したことが明らかになった。当面は、別のサプライヤーからの仕入れを増やして、対応するという。

カメラレンズのテストで検知

 TF International Securitiesの著名アナリストであるミンチー・クオ氏は、「iPhone 12」と「iPhone 12 Max」の2モデルのカメラに使用されるレンズに、不具合が見つかったと報告。これについて、『MacRumors』が報じている(参考:https://www.macrumors.com/2020/08/07/kuo-iphone-12-camera-lens-quality-issue/)。

 サプライヤーのGenius Electronic Opticalは、製造したレンズの高温高湿(HTHH)テスト中に、レンズのコーティングに亀裂が発生する問題を発見した。そのため、納品に遅れが出るという。しかし、もう一つのサプライヤーであるLargan Precisionが、そのぶん多めに納品することで、全体の生産スケジュールには、影響が出ないようだ。

 クオ氏は、ローエンドの7P広角レンズは8月中旬~下旬に生産され、5.4インチと6.1インチのアルミフレームiPhoneの最終組立作業は、10月初旬に行われる予定だとしている。

仕入れ価格が値下げの可能性も

 Genius Electronic Opticalは、レンズの問題を解決後に、奪われたシェアを早期に取り戻すために、通常2ドル~2.20ドルで売られるレンズの価格を3割ほど値下げして、1.50ドルで提供する可能性があるという。

 Appleは今回の不具合に対して、全く良い印象を持っていないだろうが、その値下げによって得をした面もあるだろう。

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