Apple、iPhone12シリーズの発売は数週間遅れると明言 2020年6月四半期売上は前年比11%増に
その他のGAFAは...…
7月30日には、Appleを含むGAFAと総称される大手テック系企業が一斉に2020年6月四半期決算を発表した。ブルームバーグが31日に公開した記事によると、Amazonの6月四半期における売上高は前年同期比40%増の889億ドル(約9兆3200億円)であり、EPSもアナリストの予想を上回る10.30ドルとなった。同社は、コロナ禍による巣ごもり消費の恩恵を受けて絶好調と言える。
ロイターは31日、Facebookの2020年6月四半期期決算を報じた。同社の売上高は前年同期の168億9,000万ドルから増加して、186億9,000万ドル(約1兆9,400億円)となり、売上高の大部分を占める広告収入も前年同期より10%増の183億ドル(約1兆9,000億円)となった。同社は人種差別やヘイトスピーチへの対応をめぐって広告ボイコット運動にさらされたが、この運動の影響をあまり受けない決算内容となった。
テック系メディア『The Verge』は30日、Googleの親会社Alphabetの2020年6月四半期期決算を報じた。同社の売上高は予想された374億ドルを超える383億ドル(約4兆円)だったが、前年同期より2%減少している。その一方で、YouTube部門における広告収入は前年同期の36億ドルから増加して38億1,000万ドル(約3,960億円)となった。
以上よりGAFAはいずれもコロナ禍によって大きく業績を落とすことなく、Google以外の3社についてはむしろ成長していると言える。こうした結果になったのは、コロナ禍によって世界経済がIT技術により依存するようになったから、と推察できる。そして、こうしたIT技術への依存は、アフターコロナ以降も強まることはあっても弱まることはないのではなかろうか。
トップ画像出典:CNET「Apple's iPhone sales grew despite coronavirus, but iPhone 5G will launch late」より画像を引用
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi