フィッシャーズ・マサイ、母の他界を伝える動画を公開 人気YouTuberの真摯な人柄を見た

 7人組YouTuber・フィッシャーズのマサイが6月27日に「【報告】お母さんを亡くしました。」と題した動画を投稿し、1年前に自身の母親が他界していたことを報告した。

【報告】お母さんを亡くしました。

 約630万人ものチャンネル登録者を抱えるフィッシャーズのなかで、マサイは機材管理やOP・ED作成などを担当する、映像面の支柱的存在だ。クリエイターとして一目置かれている一方、動画で見せる天然の面白さが多くの視聴者に支持されている。根っからの制作好きでありながら、演者としての自分とも真摯に向き合う誠実なサブリーダーである。

 そんな彼が今回1人でカメラの前に立ち、母親の死と当時の想いを語っている。報告する理由については、今後もし他メディアで家族の話になった場合、公表しないままだと喋りづらいため「まずは皆様にこういうことがあったんだよという報告をしてから話せれば」と語った。また、公表より先に事実が明らかになれば「フィッシャーズをご覧になられている方も心配してしまうんじゃないか」と思い、自身のチャンネルで報告することにしたという。

 影響力の大きいフィッシャーズのチャンネルで母親の死を報告するとなると、相当な勇気がいるはずだ。冒頭で「この動画は僕の意志で撮影しております」と語り、家族にも許可を得て撮影に臨んだというマサイからは、並々ならぬ覚悟が感じ取れる。

 母親の病気が希少がんとして知られる「腹膜がん」だと知ったときは「治るだろうなといういつも通りの意識でいた」と話す。当時はフィッシャーズが世間に知られてきた時期で、がんと闘う母親に寄り添いながら、YouTube活動も並行していたという。精神的負担はかなり大きかったようだが、母親のがんはメンバーには内緒にしていたようだ。その理由について「メンバーはずっと僕のことを気にしちゃうんじゃないかと思って。近い友だちほどすごいショックな話だと思うんです」と話しており、彼なりの気遣いだったことが分かる。

 病院の先生に母親の余命を伝えられたとき、内心覚悟はしていたというマサイ。死に対して不安な思いを抱く母親に「治ったら嬉しいし、治らなかったら悲しいけど、治らなかったらそれで終わりなの?」と話したという。治らなくても最後まで家族と楽しむ考えを提案したことで、孫に向けたメッセージを残すなど前向きな行動が実現したようだ。

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