『あつまれ どうぶつの森』は“第3世代”の序章? 制作者がゲームのソーシャルメディア化明かす
第3世代は、ソーシャルメディア?
京極氏は、第3世代について「新しいNintendo Switchハードウェアで、以前より多くのことが出来るようになりました。例えば、動物の暮らしのより細かい部分を描けるようになったり」とさらに詳しく説明する。
また「現実世界に似た要素があることで、ゲームが理解しやすくなり、コミュニケーションが促されます。たとえば、スマートフォンはその一つで、村では人々はお互いにコミュニケーションをとることができますし、インタラクションは実際のソーシャルメディアに似ています」と続ける。
プロデューサーの野上氏は「『あつまれ どうぶつの森』でのコミュニケーションは、個別のものではなく、プレイヤーの行動は他に影響を及ぼしますし、ゲームですがソーシャルネットワークに似ています」と述べる。
京極氏は「『あつまれ どうぶつの森』が、コミュニケーションに関するゲームであるという事実は、シリーズの歴史を通じて変わらないものですが、コミュニケーション方法の選択肢は、時代やテクノロジーとともに柔軟に変化しています」とシリーズ全体についてまとめている。
また、野上氏は「根本的な部分は変わっていませんが、時代の変化に応じて、オンライン接続などの様々な要素をとり入れています。『あつまれ どうぶつの森』では、これらの深みをさらに増すべく、変更を加えました」と付け加えている。
『あつ森』は、地球の裏側でも、相当な盛り上がりを見せている。日本で生まれたゲームながら、海外メディアの報道から本作について見えてくることも、かなりあるようだ。
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。