Facebookが“コメントできない”ニュース機能をリリース

Facebookが“コメントできない”ニュース機能をリリース

政府統制下のメディアにラベルを適用し、広告も制限

 Facebookは、中国、ロシア、イランといった政府の統制下にあるメディアにラベルを適用し、米国ユーザーを標的にした広告の出稿を禁じる、と『VentureBeat』は伝えている(参考:https://venturebeat.com/2020/06/05/facebook-will-label-state-controlled-media-organizations-from-russia-and-china/)。

 これは、2016年のアメリカ大統領選挙でロシアの干渉を招いたとされる、いわゆる“ロシアゲート”において、Facebookがその情報発信ツールの一つとして利用されていたと見られることを踏まえてのものだろう。

 「表現の自由」と「公正な情報の伝達」という、民主主義を成り立たせるために欠くことのできない原則。プラットフォーム側がモデレーションし過ぎれば、不当な検閲や言論統制と批判される。逆に、事実と反するような情報や極端なバイアス(偏見)のあるニュースを野放しにすると、フェイクニュースの巣窟だとして非難される。

 SNS側の舵取りは、年を増すごとに難しくなっている。Facebookは、果たして周囲の悲観的な意見を覆すような成果をあげることができるだろうか。

(画像=Pexelsより)

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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