M.S.S Projectが語る“アフター・コロナのゲーム実況”　「ネットで繋がれることをポジティブに捉えたい」

文・取材＝橋川良寛

「全員で楽しむことを忘れずに」（eoheoh）

ーーM.S.S Projectはアーティストでもあり、最新アルバム『M.S.S.Period』も好評です。毎回、「P」を頭文字にした単語が入っていますが、「Party」「Phantasia」「Phoenix」「Panzer」と派手な言葉が続いていたので、「Period」というのが意外な感じもしました。

FB777：そうですね。言葉だけ聞くと、「ピリオド」というのは少しネガティブなイメージもあるかもしれませんが、僕らの思いとしては、ちょうど10年目を迎えて、ここを区切りに、また新しいことを始めよう、というポジティブな考えで。心機一転。緊急事態宣言が出るような状況になるとは思っていませんでしたが、メッセージとしてはこの状況にも合っているのかなと思います。

KIKKUN-MK-II：僕としては、受け取り方は聴く人次第、千差万別でいいと思いますし、あまり押し付けたくないな、と思うんですけど、長くやっていると、節目というものは必ず来るもので。内容としては、これまで以上に“闇鍋感”があるというか、初めて聴いたらオムニバスかと思うくらい、幅広いジャンルを網羅しているので、一曲くらい好きになってもらえるんじゃないかと。だから、我慢して聴いてください（笑）。

ーー多様性があって、必ず好きなものが見つかる、ゲーム実況みたいな作品ですね（笑）。あろまさんはどうですか？

あろまほっと：実は次の「P」が決まっていまして、「Prisoner（プリズナー）」なんですよ。

FB777：マジで!?　嘘つくなよ、縁起わるいな（笑）。

eoheoh：今年のツアーのタイトルも『M.S.S Project Tour 2020 PERIOD- The Next Phase -』で、一区切りで次のステップに進もう、新しいことをして行こう、というムードは一貫していますね。メンバーがプリズナーになるようなことではなく、いい意味で新しいことを（笑）。

ーー今回のコロナ禍では、ゲーム実況より、アーティスト活動により大きな影響が出たと思います。そのなかでも、無観客ライブの盛り上がりが大きなニュースになり、インターネットサイン会もいち早く開催するなど、MSSPは勢いを失わず、ファンを楽しませ続けていますね。

FB777：僕らは性格的には落ち込む方ではないので、この状況でもやれることはないかといろいろ考えた結果が、無観客ライブだったり、インターネットサイン会だったりして。状況を見て、いまやれる一番楽しいことは何か、ということを考え続けたいですね。

KIKKUN-MK-II：普通に考えるとネガティブなことなんですけど、こんなに家にいられることって、これまでなかったなと思うんですよね。状況が変わって、すべてが新鮮に感じられるようになって。これまでだったら、この時期にレコーディングして、そのあとツアーを回って、みたいに決まっていたことがなくなって、“自分の時間をいろんなことに使える”というふうに、むしろポジティブに考えています。ダメなときほど、前向きに考えた方が、結果的にいい方向に進むと思うので。

あろまほっと：ライフスタイルが否応なく変わってしまうなら、「なるようになる」というところもあるので、そこに適応していくというか。もちろん、ライブハウスとか、映画館とか、本当に大変な状況だと思いますけど、それも含めて、新しい楽しみ方を見つけていかないといけないですよね。

eoheoh：みなさん大変ですし、僕らもライブが中止になったり、大変ではあったんですけど、僕たちはもともとネット活動してきましたし、いまの状況にも耐性があった方だと思うんです。僕らがこの状況でも工夫していけば、みなさんも楽しめることが増えると思いますし、同じような業種の人のヒントを与え合っていければなって。一生懸命考えて、新しい楽しみを作っていきたいですね。

ーー最後に、皆さんがゲーム実況で大切にしているポイントとともに、今後の目標についても聞かせてください。

FB777：僕らはゲーム実況をするにあたって、素の部分でやっていくしかないなと最初から思っていて。キャラクターを作っていらっしゃる方もいますが、僕らは僕らのスタイルでやるしかない。それは、ずっと変わらないと思います。目標としましては、YouTubeの登録者数をもっと増やすこと（笑）。

KIKKUN-MK-II：FBに言われちゃったんですけど、僕も無理をしないように気をつけています。もちろん、その場その場で大変なことに取り組むことはあるんですけど、続けていけなくなるような無理をしないというか。何事もなるようにしかならない部分はあるので、これからもあまり考えすぎずにやっていきたいですね。YouTubeの登録者数も、なるようにしかならないと思ってます（笑）。

あろまほっと：僕らがゲーム実況で一番大事にしているのは……やっぱり「パッション」ですね！

一同：はははは（笑）。

あろまほっと：動画で熱いパッションを伝えることによって、世界中の皆さんが笑顔になってくれればいいなと。僕らは日本語しか話せないですけどね！

eoheoh：パッションって言いたいだけ（笑）。僕らは自然体で、ワイワイガヤガヤやるスタイルなんですけど、それは楽しんでゲームをやっているから、ということが大きいと思うんです。なので、全員で楽しむことを忘れずに、頑張っていきたいと思います。

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