セキュリティ対策した「Zoom 5.0」リリース ビデオ会議アプリの戦国時代はさらに激化
Zoomスポークスマン「重大に受け止めています」
ZoomのCEOであるエリック・ユアン氏は声明で「最も安全なプラットフォームを提供するという一点にフォーカスし、お客様に満足していただき、信頼を獲得します」と述べる。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がパンデミック(世界的大流行)になったことで、Zoomユーザーが爆発的に増加したが、それに伴いセキュリティやプライバシーの問題も噴出。Zoomは、90日間かけてセキュリティやプライバシーの改善を行なう方針を示していた。
また、ニューヨーク州司法長官レティシア・ジェームズ氏が、Zoomに対して、人気急上昇に伴い、セキュリティ対策の見直しが行われたか尋ねる書簡を送った。その中で、Zoomは過去に問題解決に時間を要したとも指摘しているという。
Zoomのスポークスマンは『BBC』に対して「Zoomはユーザーのプライバシー、セキュリティ、信頼を重大に受け止めています」と語る(参考:https://www.bbc.com/news/business-52392084)。
ユーザーとしては「Zoom 5.0」がその回答を用意しているか気になるところだ。今回の混乱は、他の多くのビデオチャットアプリが、Zoomに対抗し、シェアを奪うべく仕様等の改善に乗り出す結果を招いた。リモートワークが急速に普及する中、今後は各社の競争が激化することが必至だ。
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。