Magic Keyboard、海外の反応は? iPad ProをノートPC化する要求を満たすも「若干の改善点あり」との声
Appleは先月、新しいiPad Proを発表した。LiDARスキャナを搭載した驚きのデバイスであったが、その発表と同時に専用キーボードである「Magic Keyboard」も発表した。同キーボードは5月から購入可能となる予定だったが予約開始日が繰り上がったことにより、早速海外メディアがレビューしている。
予約開始日が繰り上げに
現在、Apple公式サイトにアクセスすると、Magic Keyboardの予約が可能となっている(トップ画像参照)。同キーボードには11インチのiPad Pro対応モデルと12.9インチ対応モデルがあり、11インチ対応モデルが31,800円、12.9インチ対応モデルが37,800円である。お届け予定日は11インチ対応モデルが5月26日から6月2日、12.9インチ対応モデルが5月19日から5月26日となっている。
同キーボードの特徴は、以下の5項目に要約することができる(下の画像も参照)。
・フルサイズのバックライトキーボードを実装。1mmのシザー構造を採用したことにより、静かで反応の良いタイピングが可能。
・Multi-TouchジェスチャーとiPadOSのためのカーソルが操作しやすいように設計されたトラックパッド搭載。
・iPad Proの画面が最も見やすい角度にスムーズに調整できるフローティングカンチレバーを採用。
・iPad Proを充電できるUSB-Cポートを実装。iPad Pro上部のポートが空くことにより、ほかのアクセサリとの接続に使用可能。
・折りたたむとケースに変身。移動中もiPad Proの前面と背面を保護する。
Appleらしい完成度の高いアクセサリ
Magic keyboardの予約開始に合わせて、多数の海外メディアが同キーボードのレビュー記事を公開している。どの海外メディアも、キーボードの打鍵感やフローティングカンチレバーの固定感を高く評価しており、Appleらしいクールなデザインとあいまって総合評価はおおむね良好である。以下に各海外メディアのレビューの一部を抜粋する。
・Magic KeyboardのトラックパッドはMicrosoft Surfaceのそれよりも優れている。中央や下部だけでなく、トラックパッドのどこでもクリックできるからだ。また、スムーズで正確であり、動作遅延もない(The Verge)
・iPad ProをノートPCのように使うことを望んでいたならば、Magic Keyboardはその願いに対して大きなアップグレードとなっている。しかし、iPad Proが素晴らしいのは(タブレットとしても使えるので)ノートPC以上である点なのだ(The Verge)
・AppleはすでにiPadとノートPCの間の境界線を曖昧にする作業を開始しており、Magic Keyboardは高価なタブレットを魅力的で機能的なハイブリッドに変える(US版Engadget)
・キーに内蔵されたバックライトは、室内の環境光に応じて自動的に調整される。明らかに明るい環境ではほとんど見えないが、暗い部屋では見栄えがする... 暗い部屋でのプレゼンテーションにおいて、前世代のキーボードでは入力するのに常に注意が必要だったものだ(US版Forbes)
・価格に見合う価値はあるのか?確かにその価値はある。高価ではあるが、Magic Keyboardがもたらす成功体験に近づく他のタブレットキーボードを見つけるは難しい(US版Forbes)
・Magic keyboardは古いiPadでさえノートPCよりも優れたもののように感じさせる、簡単に操作できるアクセサリだ(US版tech Crunch)
※Magic keyboardは、iPad Pro(11インチ)(第1世代)とiPad Pro(12.9インチ)(第3世代)にも対応している。