『さよならプロポーズ』シーズン2・第4話ーー“頼り甲斐のない男”に「結婚するって思えない」の声

『さよならプロポーズ』S2、第4話レビュー

 その頃、ユウとミドリは、メキシコ旅行3日目を世界遺産の街タスコで過ごしていた。銀の採掘で栄えたタスコは銀細工のショップが多数立ち並ぶ。そこで二人はお揃いのリングを作ることに。

 前日のインタビューで、ミドリは「(ユウの)もっと頼れる部分を見たい」とコメント。ユウもまた、インタビューで「(ミドリから)頼りにされていない気がする」と答え、「明日からは僕がミドリのことを引っ張っていく」と決心していた。

 しかしミドリの気持ちを最優先に考えているユウは、どうしてもミドリに意見を求めてしまう。リングのデザインを決めるとき、「何にしよう?」と迷うミドリに、ユウは「何にする?何でもいいよ」とミドリに決断をゆだねた。ユウがミドリの意思を尊重したい思いは、彼が見せる笑顔から伝わってくる。しかしユウがミドリに「何彫りたい?」「今日(の日付)にする?」「どうする?」と聞けば聞くほど、ミドリの顔は曇っていく。ミドリはとうとう、少し苛立ったような口調でこう言った。

 「何でいつも聞いてくるの、私に」

 「全部聞かないで私に」

 ユウは焦ったような表情を見せ、「何を入れたいかを普通に聞いてるだけ」「俺はミドリに合わせる」と返した。そんなユウに、ミドリは大きなため息をつく。

 個別のインタビューで、ミドリは「指輪に名前を彫ってしまったら、別れた後つけられない」と、そのときの心境を振り返る。そして衝撃的な発言を残した。

 「(現時点では)結婚するって思えない」

 指輪の完成を待つ間、二人は食事をすることに。ユウはミドリを気遣うような目を向けるが、ミドリの表情は暗いままで、二人の空気はどことなく気まずい。ミドリはユウに「全部私に決めさせてる」と今まで思っていたことを打ち明けた。ミドリが「(このまま)結婚するって思えない」と口にすると、ユウの表情が凍った。

 今回の一件で、ユウは気持ちを引きしめたようだが、MCの小籔千豊、辻希美、ゲストの川崎希は不安げだ。三人は、ユウの「ミドリを傷つけまい」とする頑張りが、ミドリの求める「安心」や「頼れる面」とは違うと考察した。果たしてユウは、ミドリが求める「頼れる男」になれるのだろうか。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■番組情報
『さよならプロポーズ シーズン2』
毎週土曜よる10時~AbemaTVにて放送
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
配信はこちら
(c)AbemaTV

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